アメリカン ルアーフィッシング入門!
「バンディット、フットルースで釣るコツ」2017年10月号 Vol.126
「ステディーが鍵だ。」とBandit(バンディット)「フットルース」のウェーキングについてジミー・メーソンは強調している。ステディーリトリーブは、ルアープレゼンテーションにとってはむしろ珍しいと感じるかもしれない。ルアーアクションの変化がしばしばバイトのトリガーとなるため、多くのアングラーはロッドチップをトウィッチしたり、リトリーブ中にポーズを入れたり、カバーへぶつけたり、あるいはスピードを変化させることを考えるものだ。
しかし、アラバマ北部のテネシーリバー貯水池で長年ガイドをやっているメーソンは、ウェーキングはステディーが大変重要だということを経験的に発見したと言う。Bandit(バンディット)「フットルース」の水面でのステディーなウォブリングアクションは、魚のターゲットになりやすく、このステディーなアクションに魚は抵抗できないようだ。「フットルース」クランクベイトをウェーキングさせると、水面を泳ぎながら水を押し、引き波を立ててくれる。これは、通常のトップウオータールアーのように水面を移動するのでもなく、水面直下をスイミングするというものでもない。
多くのシャローダイビング・クランクベイトやミノーもウェーキングさせることもできるけども、「フットルース」の場合はウォーキングしながらウェーキングする。「フットルース」は言わばスーパー・シャローダイバーでわずか1.5フィート(45cm)ぐらいしか潜行しないが、ルアーコントロールによって水面をキープしながら引き波を立てることができる。ウェーキングアクションは1年を通じてバスを魅了するが、特に春と秋のシーズンにはより効果的となる。クリアからライトステインウォーターでの効果は抜群で、魚が捕食のために上を向くのに十分な活性があればさらによい。水を跳ねたり不規則なアクションをするトップウォータールアーに反応しないような時がベストなタイミングだ。
岬の浅瀬、スタンプが点在するフラット、ドッグ周り、あるいはべジテーションが水面まで伸びきっていないウィードベッドのアウトサイドエッジなどがよいエリアとなる。実際のやり方は簡単だ。魚がいると思うスポットの先へキャストし、ロッドチップを45度に上向けてステディーにリーリングすればよい。もし、リーリングしても水押しや引き波が起こらなければ、リトリーブスピードをスローダウンしてみよう。ルアーがしっかりとアクションしてくれるスピードをキープし、もしロッドチップをもう少し上げれば、リトリーブスピードを少し速めることができるだろう。
使うラインはSilver Thread(シルバースレッド)の「AN40」や「スーパー」などのナイロンラインが良い。魚が反応するスピードを見出すまで色々とスピードを試してみることだ。ルアーは水面を移動しているので、魚はその動くルアーにバイトしてくる様子などほとんど目に捉えることができる。バスは、時にはルアーに激しくバイトしてくることもあるが、ただ単に水の動きのみであったり、バイトを感じると水中にルアーが消えていくようなアタックもある。いずれの場合でも、しっかりとフックセットしよう。魚自身による向こうがかりが多いが、フッキング無しにルアーをくわえるだけの時もある。もし、フックセットしてないなら、まだチャンスがある。