アメリカン ルアーフィッシング入門!
「トップウォーターの優位性について」2017年10月号Vol.125
ヒロ内藤は、トップウォータールアーでバスを狙うのが好きだ。と言うのも、ルアーにバスがアタックしてくるのを見るのが大好きだからだ。他のタイプのルアーに比べるとトップウォータールアーでクオリティーフィッシュが釣れることが多い。トップウォータールアーは、アングラーの技量の如何に関わらず他のルアーに比べて優位な点が多い。
「トップウォータールアーは、ルアーで魚を釣る上で学べることが多い。」と内藤は言う。「二つの点において、つまり魚がどのレンジにいるか、あるいはルアーがどのレンジを泳いでいるのかを考える必要がない。」すなわち、魚がいるであろう場所とより効果的なルアープレゼンテーションはどうかという二つの点に単純化し絞り込むことができるからだ。
もし、例えばウイードラインに平行にキャストすると、狭いターゲットポイントにスポットがあると絞り込めるので高い確率で魚がいるスポットを狙うことになる。トップウォータールアーがそのスポットに差し掛かった時にルアーアクションに変化をつけることでリアクションバイトを誘うことができる。ルアーアクションは、水面に限定されるのでルアー自体を見ることもルアーが発生する音を聞くこともできる。ロッド操作やリーリング操作によってどのように自分のルアーがアクションするのかを直接目で確認することができる。リトリーブスピードやロッドのスイーピングの鋭さや長さ、あるいはルアーを動かす時のスラックラインの量や音の出方などを確認することが容易だ。経験値と不規則なアクションの効果や音の影響はどれも大切だ。
トップウォーターのアプローチの如何が魚の反応と密接に関係することを直接確認することができる。ストライクのプロセスを全て見ることができるので、どのようなプレゼンテーションが最もストライクを誘発するのか、魚のポジショニングはどうなのかを目で見ることができる。そして、それらの反応の仕方を注意深く観察していればパターンを見つける助けにもなるだろう。
実際のところ、目視できる魚に比べてルアーに反応する魚の数は少ないかもしれない。クリアウォーターであれば、ルアーが水面にあるためにルアーを追ってきたりルアーにダートしたりルアーを見切ったりしてバイトに至らない魚も目にすることだろう。偏光サングラスをかけてルアー周囲をしっかりと見るべきだ。さらに、水面の動きにも注意を払うべきだ。魚がルアーに向かってくる場合、たとえバイトに至らなくてもルアー背後の水面の変化や動きに気付く場合がある。もし、そのような変化に気づいたら(ルアーを変えて)フォローアップキャストをするとよい。パターンを見つける手助けになる場合もある。
ルアーへの反応を見ながら、魚が出てくるスポットやバスのやる気を把握することによって、より良いアプローチに繋げよう。もちろん、トップウォーターフィッシングの経験を積むことによるアドバンテージは前述したとおりである。ルアーに激しくアタックするバスを見るのは楽しいものだ。釣りを楽しむのなら、水面直下やトップウォーターフィッシングをやらない手はない。