アメリカン ルアーフィッシング入門!
「釣れつづけるパイキーの凄さ!」2016年11月号 Vol.100
もし、Creek Chub(クリークチャブ)の「ジョインテッド・パイキー」が古いと思うなら、おそらくそれは最初のパイキーが1920年代に発売を始めてから100年近く経つからだろう。最初のパイキーは、ベビー・ノーザンパイキーをイミテートしてデザインされ、ジョイントタイプではなかった。ジョイント・バージョンは、少し後になって発売された。もちろん、オリジナルのパイキーは、ウッドを削りだして作られた。プラスチック製になってもジョインテッド・パイキーは、形状とメタルリップはウッド製と同じで、現在売られているモデルも、ほとんど変わることなく何十年も同じやり方で作られている。
ルアーが長い年月変わることなく生産ラインに残っているその事実は我々にシンプルで重要なことを教えてくれる。つまり、そのルアーがよく釣れるということ。または、自分の祖父がパイキーで釣りをしていたのがカッコよかったと心に残っていることだ。このようなことでアングラーはパイキーを買い続け、使い続けるのだろう。ジョインテッド・パイキーは、最近はやりのハード・スイムベイトの正しく先駆けだった。実際のところ、パイキーはスイムベイトだ。20年前までは、誰もパイキーのようなルアーをコピーしなかった。今作られているスイムベイトのようにジョインテッド・パイキーは、魚をイミテートした形状をしていて、そのジョインテッド・ボディーが繰り出すスイミングアクションは強い水押しを生み出す。
パイキーは、マスキーやパイクなどに広く使われ、大きな歯を持つプレデター達はミドルレンジで捕食する傾向があるため、特にフォール・シーズンには際立った効果を見せてくれる。もちろん、ビッグバスやストライパーなど大き目のベイトを狙っているプレデターにも効果は抜群だ。パイキーは、キャスティングでは、6~7フィート(1.8~2.1m)、トローリングではさらに5フィート(3.3~3.6m)まで潜行する。ナチュラル系のアクションなのでステディーなプレゼンテーションで優しく泳がせるのがベストだ。