アメリカン ルアーフィッシング入門!
「Heddon(へドン)が受け継いだもの / ヒロ内藤」2016年6月号Vol.81
1904年にジェームズ・へドンによってルアーが発売されて以来、首尾一貫していることは、Heddon(へドン)のルアーデザインは、常にルアーに仕込まれた巧みなビルド・イン・アクションと色んなサウンドを生み出すことに力点が置かれていることにある。これらの要素は、バスをバイトに導く上で最も重要なポイントでもある。
データ的にも「水中の魚の10%が生餌に反応するものの、フライを含めた人工的なルアーに反応する魚は3%にも満たない。」と言われている。そのような中、あなたはフックの先に付けたワームを動かすというようなルアーフィッシングを選択したのだ。例えば、ルアーをキャストしても、狙っているバスはあなたのルアーが存在する方向を向いているとは限らないので、バスが釣れる見込みはほんのわずかだ。とりあえずは、ルアーがある方へバスを振り向かせなければならない。その点では、ルアーアクションやカラーなどの視覚的な要素は全く効果的とは言えない。この問題は音が解決してくれる。音の要素がバスをルアーゲームに引きずり込むとも言える。
ジェームズ・へドンがルアー・カンパニーを設立してから、およそ100年がたった頃Heddon(へドン)社が「ポップン・イメージ」という名の新しいルアーと、そのルアーのスリムバージョンである「ポップン・イメージ・ジュニア」をリリースした。このモデルのデザイン・コンセプトは正に、音で注意を払わせ、アクションでストライクさせるというものだった。過去のシーズンを通して、ポップン・イメージで釣った魚は数知れずだが、このルアーで釣った最大魚は27インチ(68.6cm)サイズでウエイトは11ポンド8オンス(5174g)のビッグフィッシュで、10パウンダーも釣ったことがある。私は、ポップン・イメージが大好きだ。それは、このルアーが沢山のいい思いをさせてくれたからだけではない。私がポップン・イメージを使う理由は、このルアーにHeddon(へドン)の伝統が受け継がれていると感じることができるからだ。
スピットンイメージ¥1310