「プラドコプロ達の実践スポーニング攻略法(その2)」
【 レイク・ユフォーマ / アラバマ:プリスポーン 】ゼル・ローランド
ゼルローランドは、ポストスポーンのトップウォーター・パターンが待ち遠しくてたまらないと言う。チャタフーチ・リバー・リザーバーのプリスポーナーに口を使わせる方法はこうだ。バスはクリークアーム(支流)に移動を開始しているので、クリークマウスやワンド入口、そしてベジテーションのエッジにステージングしているバスを狙う。ユフォーラでは色んな選択肢があり、例えばディープ隣接のフラットパターン。このパターンはディープが深ければ深いほどよい。理想的なスポットは、30フィートから5フィート(9メートルから1.5メートル)まで一気に駆け上がる急坂な斜面だ。バスは、上流にある支流のバンクにステージングしているかもしれない。メインレイクのパターン同様にディープウォーター隣接のバンクを探そう。特にリバーチャネルが近接するバンクであればあるほど狙い目だ。アウトサイドベンドは水深が深くなっており、流れがバンクにぶつかる場所のインビジブルなカバーを魚探などで探すとよい。ローランドは、ユフォーラのプリスポーナー攻略では、ディープパターンとシャローパターンの両方を試すという。
【プランA】ディープウォーター・パターン | |
先ずローランドは、BOMBER(ボーマー)のファットフリーシャッドでディープウォーターからバスを引きずり出す。常に何がバスのトリガーになるか試してみることが大切だ。ステディーリトリーブでも効くし、ストップ・ポーズリトリーブ(ストップ&ゴー)がよい時もある。下流域ではシャッドカラー、上流域ではダークカラー、そしてマッディーなコンディションではチャートリュースのような目立つカラーが良い。 |
BD7F 1090円 |
【プランB】ミッドレンジ・パターン | |
ローランドは6~10フィート(1.8~3.0メートル)レンジでは、SMITHWICK(スミスウィック)のパーフェクト10ログを選ぶ。下流のクリアウォーターではシャッドカラーから始め、上流部ではダーク系のカラーを選択することが多い。 |
ADR5 980円 |
【プロのアドバイス】 |
クランクベイト・フィッシングは、ゾーンコントロールが全てと言ってもいい。クランクベイトの潜行深度を最大限に発揮させようとすると、ライトラインを使うべきだが、少し深度を浅目にしたい場合は太めのラインを使えばよい。また、できるだけ深く潜らせるにはロングキャストが必要だ。そのような場合はロッドは8フィートがよいだろう。 |
【ジミー・メーソンからの追加のアドバイス】 |
早期のプリスポーンバスは、スポーニングワンドの外側に位置するメインレイクのハンプに付いていることがある。このようなゲインズビル・プリスポーナーはジミー・メーソンの場合、キャロライナリグで攻めることが多い。 |
【 レイク・フォーク/ テキサス:プリスポーン 】アルトン・ジョーンズ
レイク・フォークは、ジャイアントバスが釣れるフィールドとして1980年代の初頭有名になった。30年以上経った今でも13ポンドオーバー(5850グラムオーバー)
のバスが釣れるテキサス有数のフィールドだ。テキサス人でB.A.S.S.エリートプロであるアルトン・ジョーンズがガイドをしてくれた。ジョーンズは、トーナメントであろうが楽しみの釣りであろうが、ターゲットはビッグバス・オンリーだ。レイク・フォークでいつか人生最大魚を釣ると言う。ここでは、どうやってビッグバスを仕留めるかについて語ってもらった。もし質ではなく数釣りが目的なら、参考にならないかもしれない。もし、あなたが生涯で巡り合える最高のバスをいつか釣りたいのであれば、ジョーンズの言葉に耳を傾けるとよい。
【プランA】スイムベイト・パターン |
もし晴天であれば、ジョーンズが選ぶパターンは、スタンプやティンバー周りを攻めるスイムベイト・フィッシング・パターンだ。ジョーンズは、YUM(ヤム)の5インチ(12.5センチ)マネーミノーのパールホワイト・カラーを6/0サイズでウエイトが1/16オンス(1.75グラム)か1/8オンス(3.5グラム)のウエイテッド・スイムベイトフックにセットして使う。ラインは50ポンド・ブレイデッドライン(PE)をスナップ無しの直結で結ぶ。フォークのバスは、ワンドの中や2~5フィート(0.6~1.5メートル)のフラットエリアのショアライン沿いでスポーニングする。スポーニングエリアが分かっていようが推測であろうが、そのスポーニングエリアと思しき場所から若干水深が深めの4~8フィート(1.2~2.4メートル)レンジにあるスタンプやティンバーに注目しよう。デカバスは、それらのウッドカバーにタイトにステージングしているので、ターゲットになるカバーの8~10フィート(2.4~3メートル)先にキャストする。バスを驚かせないようにロングキャストでのアプローチが重要だ。大き目のスイムベイトを静かにプレゼンテーションするように心がけよう。バスがいるポイントに直接キャストするとバスを警戒させてしまうので、例えば7~8フィート(2.1~2.4メートル)先にキャストし、その着水音で知らせ、次第に何かが近づいてくるとバスに気づかせるようなプレゼンテーションないしアプローチがよい。スイムベイトのリトリーブはスローに。かすかにスイムベイトのテールがウォブルするくらいのリトリーブスピードでスタンプなどのウッドカバーにできるだけタイトにアプローチしよう。これが、スイムベイトのカバーパターンだ。同じようなスポットを探し移動する。多くのカバーが目に留まるだろう。ロングキャストは、バスに警戒感を持たせないだけでなく、結果として目に見えないカバーにもアプローチすることになるのだ。チェイスなどが見られる良さそうなカバーには丁寧にキャストを繰り返すとよい。また。沢山の枝を付けた立木にもデカバスがサスペンドしていることがあるので、気を付けてチェックしてみよう。 |
ヤム マネーミノーYMM5 1020円 | マスタッド ウルトラポイント・ウエイテッド・スイムベイトフック 560円・580円 |
【プランB】バイブレーション・パターン もし気温が急激に低下し、水温が下がるとバスの活性も下がる。そんな時は、クロモのようなベジテーションをターゲットにしよう。ケーニー、デイル、あるいはリトルムスタング・クリークのような大きな支流の4~8フィート(1.2~2.4メートル)の水深にあるベジテーション・フラットを探そう。ジョーンズは、20ポンドのフロロカーボンラインに3/4オンス(21グラム)の赤系のXCALIBUR(エクスキャリバー)のワンノッカー(XRK50)バイブレーション・ルアーを結びベジテーションを狙っていく。ロングキャストしワンノッカーをグラスの中に送り込みリトリーブする。もし、グラスに当たる感触が無ければリトリーブスピードをもう少しスローにし、グラスに当たれば少し速く巻くという感じだ。もし、このリトリーブが上手くいけば、ルアーには余りグラスは絡んでこないはずだ。もし、グラスが絡んでくるようであれば、2~3フィート(60~90センチ)手首のスナップを効かせながらロッドをあおり絡まりをとるとフォール中にバイトがあることが多い。 |
【プロのアドバイス】 |
クランクベイト・フィッシングは、ゾーンコントロールが全てと言ってもいい。クランクベイトの潜行深度を最大限に発揮させようとすると、ライトラインを使うべきだが、少し深度を浅目にしたい場合は太めのラインを使えばよい。また、できるだけ深く潜らせるにはロングキャストが必要だ。そのような場合はロッドは8フィートがよいだろう。 |
コットンコーデル C25 560円 |
【 レイク・トホ&キシミー / フロリダ:スポーン 】テリー・スクロギンス |
一般的にはこの2月、3月の2か月の間は、フロリダのレイクではスポーニングの真最中だ。フィールドによっては、スポーニングは4か月続く。フロリダのバスプロであるテリー・スクロギンスは、スポーニングの始まりの時期から4月の中旬ぐらいまでキシミーリバー・レイクでスポーニングバイトとデカバスフィッシングを堪能している。トホとキシミーの入り江やワンドなど、いくつものバリエーションでバスはスポーニングする。バスがネストを作る硬いサンドボトムにはガマ科の水生植物が生えている。一方、スポーニングにはあまり適さない枯れた植物などが堆積しているような軟らかいボトムエリアにはリリーパッドのような浮葉系の植物が繁茂している。しかし、このソフトボトムに生える浮葉系の植物の中空の茎の厚みが4~6インチ(10~15センチ)以上あるものには、その茎あるいは茎の分岐部をバスが産卵床として利用することがある。 |
プランA:ベッドフィッシング / ソフトベイト・パターン |
スクロギンスは、ネストフィッシングをやるが、めったに見えバスをサイトで釣ることはない。彼は、2~3フィート(60~90センチ)の深度で濁りがあまり入ってない場所でネストを探す。ネストにバスがいる場合は、バスに悟られないようにボートポジションをパワーポールを降ろして固定する。もし、ネストが見えない場合は、それらしき場所をYUM(ヤム)のクロウパピやマネーミノーを1/4オンス(7グラム)以下のシンカーと20ポンドのフロロカーボンラインの組み合わせにセットし、キャスティングかピッチングで狙っていく。グリーンパンプキンのようなナチュラルカラーかパンプキンシード・レッドフレークのようなレッドフレーク入りのカラーを好んで使っている。ネスト、あるいはスパタドク(水生植物、スイレン科のコウホネ)の茎を見つけたらフリッピング・ロッドに持ち替えて正確にうっていく。1オンス(28グラム)のジグと65ポンド・ブレイデッドライン(PE)の組み合わせにブラック/ブルーフレークのYUM(ヤム)のチャンクをセットしたタックルか、20ポンド・フロロカーボンラインに5インチ(12.5センチ)のディンガーをノーシンカーでセットしたタックルでフリッピングで送り込んでいく。この釣りは、実際バスやネストを見ながらの釣りでは無いのであまり派手なカラーは使わないことが多い。 |
ヤム クロウパピ 770~870円 | ヤム ニューチャンク 540円 |
【 プランB:ローライトコンディションでのトップウォーター・パターン 】
それらしきポイントをキャスティングやピッチングで狙っていく釣りは、終日使えるパターンだ。実際、早朝などのローライトコンディション下でのサイトフィッシングは難しい。スクロギンスは、ローライトコンディションというマイナス要素をトップウォーター・フィッシングに切り替えることで解消している。フロリダで長きにわたって多くのアングラーにその実績で信頼を置かれているマストアイテムは、SMITHWICK(スミスウィック)のプロップベイトであるデビルスホースだ。バスはこのデビルスホースにアタックしてくるだろう。もし、チェイスはするがバイトまでいかない、あるいはミスバイトするようであれば、YUM(ヤム)のディンガーを投げてみよう。
スミスウィック デビルズホース 920~925円 | ヤム ディンガー 750~890円 |
【プロのアドバイス】 |
もし、ネストかどうか判断が付かない場合は、少なくとも何投かはキャストしてみよう。また、もし不注意でネストに近づき過ぎたら木の棒か何かでマーキングしておき、少し時間をおいてから戻ってこよう。遅い時期にスポーニングに入るバスは、若干深めでドック下などにネストを作ることがある。もし、シャローにネストが見つからなければ、少し深めのカバーを狙ってみよう。スパタドク(コウホネ)の茎がアイソレートに5~10本ぐらいかたまっているポイントは見逃してはならない。 |