「ジェラルド・スインドル:秋はスイミング・ジグの出番だ」
多くのアングラーが、ジグをボトムを這わせる甲殻類に見立てているようだが、ジグがベイトフィッシュにもなることを知らないアングラーが余りにも多いのが驚きだ。この時期、シャッドカラーのようなナチュラルカラーを選択するのはいいアイデアだ。私の場合、1/4~3/8オンス(7~10.5グラム)のBooyah(ブーヤー)のスイミング・ジグ(BYSJ14,38)から釣りを始めることが多い。スイミング・ジグのトレーラーとして典型的な甲殻類カラーからシャッドカラーまで色んなカラーを試してみたが、秋のこの時期は、シャッドカラーのようなナチュラルカラーを使うことが多い。シンプルなホワイトカラーではなく、ホワイトベースの中にブラックやシルバーのスカートが混じったパターンか、シルバーベースに少量のホワイトかグレーを入れたパターンを好んで使っている。時には、シルバーとグリーンパンプキンの組み合わせを使う場合もある。
ホワイトや透明感のあるシャッドカラーのトレーラーに、上記のようなスカートカラーのスイミング・ジグを組み合わせれば、まるでベイトフィッシュのようだ。秋バスが捕食しているベイトフィッシュに見えるので、バスも迷うことなくバイトしてくれる。秋のジグは、水中をホップさせたり、シェイクを入れたり、ジャークベイトのようにポップさせたり、左右にダートさせたり、リフト&フォールさせたりと多彩なアクションでバスを誘ってみよう。シャローウォーターでは、他のどのルアーにも増してベイトフィッシュ・ライクな外観とアクションでバスのスイッチを入れやすい。秋のこの時期にジグをスイムさせるパターンは私にとって頼りになる釣りだ。
1)壁パターン
私が最初にスイミング・ジグをキャストする場所は、石積みや護岸提、岩盤やリップラップ、そしてドッグのポールなどでつくられる天然あるいは人工的な壁だ。これらの壁の近くは少し水深が深くなっていることが多い。特にマンメイドの壁は、壁を作る時にできる2~3フィート(60~90センチ)の溝状のブレイクラインが壁に沿って存在することが多い。秋の初め、ベイトフィッシュはこのバンクあるいは壁に隣接するブレークラインに沿って移動する。秋の朝、私が最も自信を持っているパターンは、グリーンパンプキン/シャッド・スカートの3/8オンス(10.5グラム)スイミング・ジグを壁沿いにキャストし、壁と並行に水深3~4インチ(7.5~10センチ)ぐらいをスイミングさせるやり方だ。殆どの場合、スイミングさせているジグを自分の目で確認することができるはずだ。時々シェークを入れるとよい。バスから見れば、水面直下を捕食のためにベイトフィッシュが移動しているように見えるはずだ。この壁パターンの鍵は、岬周りに隣接する何らかの壁を見つけ出すことだ。この壁が最もベイトとそれに付いているバスが集まる場所だからだ。
2) ドックパターン
二番目にお勧めの場所は、ドック周り、特に発泡スチロール製のドックがよい。この発砲スチロールでできた言わばフローティングカバーには、藻が繁殖しておりベイトフィッシュの格好の餌場となる。秋になると私は、ワンドの奥にあるドックを探す。バスは、ドックのシェードサイドにあるフローティングカバーの下に隠れているので、フローティングカバーの直ぐ脇をスイミングさせるか、あるいは、桟橋の下へスキッピングで入れてシェードサイドの水深2~3フィート(60~90センチ)のレンジをスイミングさせる。壁パターンで紹介したのと同じウエイト、カラーで良いが、時にはサイズアップしたスイミング・ジグを使うこともある。つまり、大き目のサイズのYUM(ヤム)のクロー・チャンク(YUMCC3)や少しロングサイズのトレーラー(YUM(ヤム)のリボンテールなど)やツインテール(YUM(ヤム)のブギー・テール)などの波を打つようなアクションのトレーラーが良い場合が多い。キャストした後、トレーラーの動きを目視で確認すべきだ。パドルテール・アクションは向かない。水面下6~8インチ(15~20センチ)をスイミングさせるが、大き目のトレーラーを使う場合は、よりスローに水面直下を泳がせるのがいいだろう。ドックについているバスは、ベイトを追って遠くまで移動することはあまりなく、少しスローにスイミングさせながら適切なレンジをキープすればバスのスイッチが入るはずだ。ドック・フィッシュのストライクゾーンは、非常に短くシャドーエリアからせいぜい6~7フィート(1.8~2.1メートル)ぐらいしか追ってこないだろう。ドック・フィッシュのアグレッシブな反応はあまり見たことが無い。一度居ついた場所に潜んで遠くまで移動しようとしないので、ジグをスローにスイムさせるか、大き目のトレーラーを使ってルアーサイズを大きくして、水押しを強くした上であくまで水面を割らないように狙うレンジをきちんとキープして泳がせることが大切だ。
3)孤立したストラクチャー・パターン!
もう一つのスイミング・ジグによる私の大好きな秋パターンは、孤立したスタンプ、ワンドの奥にあるブラッシュ・パイルなどの孤立したシャローカバーパターンだ。人工的なブラッシュパイル、レイダウンやログなどはバスが付いている可能性が高く、スイミング・ジグをスピナーベイトのようにカバー周りを意識してリトリーブコースを選択する。グリーンパンプキンスカートのスイミング・ジグにYUM(ヤム)のブギーテールをトレーラーとしてリグり、ロングキャストしてカバーに差し掛かるとキルを入れて誘いをかける。バイトの90%は、カバーの直近かキルを入れた時に起きる。明確なバイトが感じられないことも多く、目視によってバイトを知ることも多々ある。スイミング・スピードを速めにする方が良い時もあるので、どのスピードに反応が良いかを見極めることも必要だ。