現在ではあまり見かけると事が少なくなったこの尖がったリップの付いたルアー達。レーベル社ではこのリップが付いたモデルのものをファストラックシリーズと言って、急潜行できる タイプのルアーとして次々に発売していった。ルアーの動き出しが早く、動きにロスが少なく水面下での バスを誘う時間を少しでも長くしていく狙いもあったものと思う。
このファストラックウィRはやはりスピーディにクランキングするルアーとして大変優れていると思う。水深も比較的浅い1.5m程であれば安定したボトムノックを足もとまでしてくれるルアーなのだ。
ディープウィRと比較するとその最大潜行深度は劣ってしまうものの
岸際ぎりぎりのブレイクライン(落ち込み)や岩などをきちんと探れる優秀なクランクベイトだと今でも思います。
話は変わりますが今から数年前、ボートからの釣りで透明度の高い河川での出来事。私と友人は岸部が小さなベイトフィッシュでざわついているのに気が付きました。透明度が高くボートポジションでも底が見える程で20m以上岸から離れていたと思います。
岸際の杭と岩や石畳がところどころに見え、一段下がっているブレイクライン(落ち込み)の影が何となく確認できるエリアでした。その場所からボートポジションまでは水深もほとんど変わらず平坦な地形でしたので、突込みが良いクランクベイト(急潜行)と思いファストラックウィRを選び急いで得意のクランキングを披露したのです。狙いは的中!45cmアップの見事なコンディションのバスを筆頭に数尾のバスをヒットさせ、見てよこれがクランキングの面白いところと言って一人勝ちした気分でいました。
しかし最後にドラマが待っていたのです。その彼はスピナーベイトを引いていたのですがその流れのまま岸と平行に流していくと太めの杭が僅かボートの先5~6m水中に見えました。その当時、確かエクスカリバーのスピナーベイトだったと思いますが、彼がすかさずその場所へキャスト。見える範囲を数回トゥイッチ・・・!!!狙い通りナイスバスがヒット!50cmは切っていましたが見事なコンディションのバスが夕日と大自然豊かな景色とがマッチして今でもくっきりと覚えています(鼻をへし折られたことも)。今でもその友人とは釣り争って一緒に遊んでいただいております。
そんなこんなでファストラックウィR、一定のレンジをジャーキングできるレーベルファストラックミノー(浮き上がりにくい特徴)は私の大変お気に入りのルアーなので紹介させていただきました。
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