アメリカンルアー フィッシング入門!
「この冬に新しい持ち駒を増やそう!」2017年2月号Vol.108
もし釣りが上手くなりたいなら、Booyah(ブーヤー)プロのジョシュ・ジェッターのやり方を真似てみよう。自分が得意とする釣りを増やすのだ。今まで余り使ったことが無く自分にとってあまり馴染のない釣りで、あえて魚を狙ってみるのだ。「私はいつもバスを釣るのに、何か新しいあるいは今までの自分の釣りとは違った釣り方がないか模索している。何故なら、もっと釣りが上手くなりたいからだ。」と彼は言っている。彼が言っている意味は、それがナチュラルカバーであろうがマンメイドストラクチャーであろうが、どんな状況、コンディションであっても一定の成果を出せるアングラーになりたいということだ。
彼の最近の課題は、ラトル入りのバイブレーションルアーで低水温期のバスをコンスタントに釣る技術を身に着けることだった。「私はこのルアーを、この時期に使っているアングラーがいることは知ってはいたが、あまりこの時期に実際のところバイブレーションルアーを使ったことがなかった。でも一方で、このルアーがバスのリアクションバイトを誘発することは充分承知していたのだ。」リアクションバイトは、低水温期のバスからのバイトを得るために重要な釣りの要素だ。今後予定されているトーナメントシーズンも視野に入れていたジェッターには、Booyah(ブーヤー)の「ワンノッカー」を試す時間が十分にあった。先ず、プールで「ワンノッカー」をキャストしルアーの動きを確認した。魅力的なシミーフォール(ゆらゆらしながらフォールする)で沈降することと、シングルタングステンラトルの鼓動音にとりつかれた。そこで彼は、陸っぱりができる野池にこのルアーを持参した。「私と私の息子は、ハイドリア(水生植物)が見えるポイントで多くのバスを釣ることができた。」
「ワンノッカー」が水生植物にコンタクトしたらすかさず強めのスナップをかけ、フォールさせるというクイック系のアクションがその日の鍵となったと彼は説明した。「バスはフォール中にバイトしてきた。完全にリアクションバイトだった。この経験をもとに彼は、今度はレイクに移動し、レーバンレッドカラーの1/2オンス、2.5インチサイズの「ワンノッカー」が釣れるルアーだということに確証を得て、彼のマストルアーの一つに加えることにした。「私は今まで、冬場水温が5.5~11℃のレンジにある状況でもバスを釣ってきたが、水温が暖かであるほどよく釣れた。私は、魚探でハイドリラやグラスの塊を見つけると、グラスエッジから15ヤード(13.5m)離れた場所にボートをポジショニングし、そのグラスめがけてルアーをキャストしていた。緑色のウィードがある場所にバスがいた。」最も良いアプローチは、ルアーがボトムに着底するまでヒラヒラとフォールさせ、次いでルアーが微かにウィードに絡む感触を感じるまでルアーをリフトアップし、そこですかさずシャープ且つアグレッシブな感じでスナップアクションを入れて、再度フォールさせるというやり方だ。ベジテーションのエリアが途切れるまで、もしくはバスのリアクションバイトがあるまでルアーのヨーヨー・リトリーブを続ける。フォールし始めのタイミングでバイトしてくることが多いが、時たまルアーが着底した時にバイトしてくることもある。バスがこのようなアグレッシブなアクションに反応しない時には、ジェッターは、ウィードトップをかすめるようにこのラトルベイトをスイミングリトリーブさせてみる。釣れるバスのアベレージサイズは、少なくとも4パウンダー(1920g~)というように大きいという印象がある。ジェッターの「ワンノッカー」での余り人がやっていない釣り方のコツがわかっただろうか。しかし、ここで学んでほしいのは、あなたの釣りの問題点の中から、しっかりとその弱点を見出すことの大切さを知って欲しいということだ。弱点を克服する最も良い方法は、その問題を解決するための計画をたてることと、問題に正面から向かっていくことだ。それこそジェッターがやっているように。