アメリカン ルアーフィッシング入門!
「ボーマー、ジョインテッド・ウェークミノーの紹介」ジェフ・サムセル(プラドコプロ)2018年5月号 Vol.130
私はBOMBER(ボーマー)「ジョインテッド・ウェークミノー」の魅惑的な泳ぎを初めて見てからというもの、心を奪われている。私はクリス・ホールマンと一緒にジャクソンビルに近いタイダルリバーで、水中でのルアーの動きの確認とスイミングアクションの撮影を行った。クリスはターゲットやゾーンを特に絞ることなくルアーをキャストしリトリーブした。私はカメラ越しにそれを見ていた。近くにいたブルーフィッシュはルアーに驚くこともなく、ただただ抵抗なくバイトしてきたように見えた。
「ジョインテッド・ウェークミノー」は、その名が示す通りだ。ジョイントタイプのボディーを持つこのミノーは、水面でよく泳ぐようになっていて水面が盛り上がるような引き波を生み出す。経験が長いベテラン・アングラーは、非常にスローにリトリーブしたりロッドチップを高く上げたり、あるいはリップの角度をチューニングしたりウェイトを軽くすることによって、自分が持っているルアーをシャローランニング・ジョインテッドミノーとして使っている。しかし、このBOMBER(ボーマー)「ジョインテッド・ウェークミノー」は、そのようなアクションを目的にデザインされておりチューニングなどせずとも、簡単にウェーキングし、あらゆるリトリーブスピードにもきちんと魅惑的なアクションを生み出してくれる。
5(3/8)インチ(13.5cm)サイズのこの「ジョインテッド・ウェークミノー」はバスにとって大きすぎるということはないが、ギザードシャッドやサッカーあるいは小ぶりのマレットなどのベイトフィッシュよりも大き目なのでストライパーからパイク、レッドフィッシュ、ターポンなどのプレデターフィッシュをも魅了する。3/4オンス(21g)のボディーウェイトは遠投にも適している。
オーソドックスなプレゼンテーション(しばしば、これがベストだが)がロングキャストや変化を付けるリーリングよりも魚の反応がよい。ステディーなリーリングによって、この「ジョインテッド・ウェークミノー」は水面を泳ぎながらスライドとローリングによって引き波を生み出すが、その引き波はそんなに強くはないものの、大きくV字型に広がって遠くにいる魚にもアピールしてくれる。ローリングアクションは、水中で3次元的に影響し合い大きなフラッシングを発生させる。このルアーは直線的な引き波効果だけではないのだ。ロッドを下げて泳がせることによって、このルアーは約1フィート(30cm)潜らせることができ、時にはシャローレンジでのスライドが効くことがある。あるいは、ストップ・アンド・ゴーで水面直下を泳がせながら素早いスナップを入れることによってルアーをポップアップさせることができ、トップウォーターでのより不規則なアクションを作り出すこともできる。
オーソドックスなプレゼンテーションの時でさえ、リアクションバイトを引き出すためにロッドチップでスナップを入れたり、たまにポーズを入れたりリトリーブスピードを変化させたりして、色々とアクションにアレンジができる。経験値が役には立つものの日によって魚の反応は異なり、ステディーなプレゼンテーションが最も良い結果を導き出すことも多い。ごく一般的なトップウォーター・ルアーのように上手くバイトしてくれることもあればミスバイトもあり、時には強烈なストライクの時もある。魚のバイトを感じるまでフックセットをしない方がいい。もしミスバイトになってもそのままアクションし続ければ、魚が戻ってくるチャンスがあるのでその時に仕留められるかもしれない。BOMBER(ボーマー)「ジョインテッド・ウェークミノー」のカラーバリエーシンは10色だ。