アメリカン ルアーフィッシング入門!
「トップウォーターのフックセット要領!」2018年2月号 Vol.129
バスがトップウォータールアーにアタックしてきた時、しっかりと魚にフッキングするように一瞬待つ必要があると言われている。でも本当だろうか?確かにこの考え方が一般的ではあるが、トップウォーター・エキスパートのヒロ内藤によればこれは間違いだと言う。少なくとも内藤が普段ターゲットにしているラージマウスに関してはそうだと言っている。
内藤は水面でストライクがあったら、すぐさまできるだけ強くフックセットする。このやり方で失敗したのは数えるぐらいしかなく、彼は自信をもっている。バスがルアーをしっかりと咥えたはいいけども、バスががっちりとルアーを咬み込む前にルアーを吐出すまでの短い時間に合わせることができる程人間の反応は速くはない。内藤がいつも気にかけていることは、しっかりとバスの顎を貫通するような強いフックセットと魚がベジテーションの中や枝やカバー周りの下へと向きを変える前に自分の方へバスの頭を向けることだ。本当に大きなデカバスの場合、こちらが思う正しい方向へとバスを向けるのはかなりの力を必要とする。
「ビッグバスを追い求めているので、可能な限り多くの要素を自分でコントロールしたい。」と内藤は言っている。「一度フッキングした魚の頭の向きはコントロールしたい。」ルアー近くでバスが水しぶきを上げた時にフッキングがうまくいかずルアーが飛んで行ってもあきらめてはならない。ルアーが魚に触れずに戻ってくれば、ストライクしなかったポイントからバスが潜んだと思われるポイントというような、同じポイント、ないしは、ほんのわずかスポットの向こう側にプレゼンテーションすれば、フォローアップキャストができる。
フッキングミスのポイントからフォローアップ・バイトが得られるかどうかは別にして、内藤はまずフックセットを行い、問題は後から考えることにしている。「もしフックセットを待った場合、バスがルアーを咥えたとわかった時には、タイミングは遅すぎるかもしれない。」