アメリカン ルアーフィッシング入門!
「アーボガストの夜釣り講座!」2017年8月号Vol.118
Arbogast(アーボガスト)の「ジッターバグ」をキャストしてリーリングを始めると水面をかき回す水の音が暗闇の中から聞こえてくる。その音を聞いてルアーがちゃんと泳いでいるのかが確認できる。ルアーが手元に戻ってくるまでは何も見えない。暗闇の中に静けさが戻ってくる。そして、どこからかは分からない激しいバイトが起こり、ほとんど眠りかけていたあなたを叩き起こすことになる。夏の夜のアーボガスト「ジッターバグ」でのナイトフィッシングはあなたにとって特別な思い出となるだろう。より重要なことは、この釣りがバスを釣るのに極めて有効な手段だということだ。基本はシンプルだ。ルアーをキャストし、リーリングし、そしてバスを釣る。ただ、いくつかの大切な要素が「ジッターバグ」でのナイトフィッシングの結果に差をもたらす。
【必ずライフジャケットを着用すること】
ナイトフィッシングに関わらず、ボート、岸釣りい関わらず、「ライフジャケット」を着用して釣りを楽しむのは釣り人の義務だ。必ず「ライフジャケット」を着用して釣りを楽しもう。
【早めに釣り場へ行こう】
あたりが暗くなる2時間前までには目指す釣り場へ着いておくことは、魚を見つけ出す上で有利となり、そしてより効率よく釣りをすることができ、しかも安全に釣りをすることができる。釣り場のアウトラインを暗くなる前に確認でき、タックルやリグをしっかりと準備することもできる。危険な場所を確認することができるし、釣ろうとする魚を発見することができるかもしれない。釣りに関しては、むしろそれほどの心配は無用だ。釣りを始める前の釣り場での準備が大切だ。当然、日没前に全ての準備が整ったら、ナイトゲームまえの前哨戦を楽しむとよい。前哨戦では結果を求めるだけでなく、キャスティングの方向やバスが潜んでいるカバーの位置関係などを頭に入れておこう。
【ジッターバグのキャストポイントを絞り込め】
サマーバスは、日没後フィーディングのためにシャローへとさしてくることを忘れてはならない。釣り場に着いたら、できれば真っ暗になる前にチャネルエッジをライトで確認しておく。特にチャネルベンドや大きなフラットに近い流れ込みの合流点の位置を確認しておこう。さらに、ディープウォーターに繋がるフィーディング・フラットのエッジなど魚が集まるポイントを発見したら記録しておこう。何故なら、暗闇の中にキャストし広いフラットを探りバンクやスタンプやべジテーションが繁茂するエリアを釣るからだ。雲の無い晴天で満月の日を除いて、真っ暗闇の中でバンク沿いにキャストしたりカバー周りのストライクゾーンをきちんとルアーを通す必要がある。
【ステディーをキープしろ】
「ジッターバグ」が力を発揮するシチュエーションの一つである日没後のナイトフィッシング・パターンは最強でバスがターゲットになる。遠くからも聞こえる大きめの水の攪拌音とルアートップとテール部分のスイングアクションによるバイブレーション効果も有効だ。このことを念頭に置いて、バスを効率よく引き付けるために「ジッターバグ」のアクションは、スローなステディー・リズムが最も良い。
【焦るな】
魚がバイトしてきた時、どんなに大きな水しぶきが上がろうが動揺することなく、確実に魚の感触を感じ取るまでフックセットをしてはならない。簡単なことではないが、とても重要だ。暗い中でルアーをくわえた魚をしっかりとフッキングするためにはタイミングが大切だ。もし魚がアタックしてきてもそのままステディーにリーリングを続けていると、もう一度追い食いしてくるチャンスがあるかもしれないし、実際その確率は高い。
【ライティングについて】
最後に、もし持ってないなら安いヘッドランプを買っておこう。沢山の種類のヘッドライトがあるが、フッキングを外したりラインを結び変えるといった作業をする時のためにシングルビームのライトを使おう。ただし、相方に顔を向ける時はライトを消すことを忘れないようにすることと、キャストするシャローウォーターには、魚が警戒するのでライトを当てないようにしなければならない。