アメリカン ルアーフィッシング入門!
「もう一匹を釣る方法 / ヒロ内藤」2017年4月号Vol.114
Heddon(へドン)の「ザラスプーク」は、よく釣れるという理由で最も人気があるトップウォータールアーの一つだ。トーナメントプロやビッグバス狙いのアングラー達にも長年に渡ってずっと人気があるルアーだ。私は、後者に入る。私が1978年にアメリカにやって来て以来、多くの偉大な釣り人に会ってきた。
そして、彼らから多くのことを学んだ。キャスティング技術だけでなく、むしろ釣りをしようとする状況にいかに自分の釣りをアジャストさせていくかを学ぶことができた。それは、時にはルアー自体のチューニングについてであったし、別の場面ではルアーアクションについてであった。私が学んだすべてのアングラーは、少しづつほかのアングラーとは異なる釣りをしていた。長年に渡って私が学んだことは、次の3つのことだった。
【1】スプークをターンさせる時、ロッドストロークをスピードアップする。
これは、スプークが首を振る最中にボディーサイドで水しぶきを発生させるためだ。スプークのボディーサイドで、魚食魚から大きめのベイトフィッシュが逃げ惑う音を作り出すことができる。
【2】リトリーブスピードに変化をつける。
多くのアングラーは、タフな状況ではややもするとリトリーブスピードをスローにしていく傾向がある。その発想とは真逆にリトリーブスピードを上げることによってバスがベイトフィッシュを追う競争心を刺激することができる。タフな時に、スローダウンが正解とは限らないのだ。
【3】アプローチエリアを増やすためにダブルフックを使う。
トレブルフックは、水面下のカバーだけでなくフローティングカバーにもねがかりをしやすい。そこでダブルフックに替えることによってねがかりを回避することができる。私はトレブルフックの中から一本フックをカットして使うことが多い。フックシャンクの蝋着部でカットしている。
もし、その水域にバスが生息しているのなら、ザラスプークはいつも私に大きな笑顔と、こちらのほうが重要だが、大きな魚を連れて来てくれるのだ。