アメリカン ルアーフィッシング入門!
「ジャークベイトかクランクか?」2017年3月号Vol.113
SMITHWICK(スミスウィック)の「サスペンディング・ラトリンログ」のようなジャークベイトは、低水温期に他のカテゴリーのルアーより釣れることは確かだ。ナンバーワンと言えなくてもウインターバスをしっかりと釣ることができる頼りになるルアーだ。ロングポーズ後のクイックで不規則なトウィッチアクションにバスは抵抗できないのだ。ただ、この釣りはいくらかのテクニックと忍耐を要することも確かだ。「全てのアングラーがジャークベイトで釣果を上げることができるとは言えない。」とトーナメントプロでNORMAN LURES(ノーマン)のブランドプロであるドナ・マリンズは言う。もし十分なテクニックを持っていたとしても長時間のつりが要求される。そして、3時間後には手首と腕が疲れてしまう。
そんな時に、ジャークベイトよりワイドボディーなクランクベイトにスイッチしてはどうだろうか。特に水温が50°F(10℃)ぐらいまでに上がったら、効果的なアプローチとなる。フィールドの表水温が下がり気味になるウインターシーズンの終盤は特にそうだ。「2年前からジャークベイトに替わるルアーとしてクランクベイトを試し始めた。すると今までジャークベイトで釣っていた同じポイントでクランクベイトでも釣れることが分かったのだ。」テネシーのホームフィールドのロックカバーがある浅瀬やチャネルエッジ、そしてリップラップバンクはスモールとラージマウスのテリトリーである。そういったポイントでは、急速潜行タイプのNORMAN LURES(ノーマン)「DD14」や「DD22」がウインターシーズン終盤の釣りには欠かせない。
17ポンドの「USシルバースレッド」のフロロカーボンラインであれば、「DD14」は15フィート(4.5 m)、「DD22」であれば18フィート(5.4 m)まで潜る。しかも、リールに力を入れて速く巻く必要もなく、軽くステディーにリトリーブすればよいのだ。初心者であろうがベテランであろうが、楽にクランキングできる。浅瀬やブレークエッジにキャストし、ボトムに当てながらリトリーブする。そして、「ロックカバーに当たった時にリーリングを止め、数秒間のポーズを入れる。バスは、リーリングを止めたタイミングでバイトしてくることが多いが、リーリングを再開するルアーの動きだしのタイミングでバイトしてくることもある。」
是非、次回の釣行時には、ジャークベイトの「トウィッチ、トウィッチ、ポーズ」のリズムを一端忘れて、クランクベイトロッドに持ち替えて、マリンが勧めるもう一つの選択肢を試してみてはどうだろうか。よい結果がでることは間違いないだろう。