アメリカン ルアーフィッシング入門!
「デビルズホースの使い分け・ヒロ内藤」2016年12月号Vol.107
SMITHWICK(スミスウィック)には、「デビルズホース」という非常に有名なトップウォーター・ルアーがある。このルアーが誕生したのは1950年代だ。世界中のトップ・バスアングラーにとっては、無くてはならないルアーだ。私は、フロリダとメキシコで10パウンダーバスを、サウスアフリカではピーコックバスを、日本と韓国、中国ではラージマウスバス、そしてオーストラリアのバラマンディ―をこの「デビルズホース」で釣ってきた。もしフィールドに魚食魚がいれば、「デビルズホース」でその魚食魚を釣ることが可能だ。
スミスウィックのカタログに目を通してもらえば、「デビルズホース」には2つの異なったモデルがあることに気づかれるだろう。「AF100」と「AF200」だ。両方ともダブル・プロップベイトで水平姿勢でフロートする。多くのアングラーが、「AF200」は、モデルナンバーが大きいからサイズも大きいだろうと思うかもしれないが、実際はこの2つのモデルは全く同じ4.5インチサイズになっている。ただ、「AF200」のボディー方がよりボリュームがある。
スレンダー・ボディーの「AF100」は、「AF200」よりも大き目のプロップが装備されている。何故スミスウィックがよりボリュームのある「AF200」ではなく、「AF100」に大き目のプロップを付けたのだろうか。プロップが大きくなれば、トウィッチ・アクションをかけた時にルアーの動きをより制御する力が発揮される。したがって、よりスレンダーなボディー形状の「AF100」にルアーの動きをより制御する大き目のフロント・プロップが付いたためにトウィッチをかけた時に、前に進む運動量を抑えて、ルアーヘッドが前のめりに水中にお辞儀をするようにアクションするように設計されている。魚が非常にナーバスでスプーキーな状態にある場合、あるいは、フィッシングエリアにヘビーカバーが絡みバンクから急な角度でドロップオフしているような場合には、ストライクゾーンは自ずと狭まくなる。したがって、このような場合には、できるだけ長くストライクゾーンにルアーをキープしなければならないので、「AF100」がよい働きをしてくれることになる。
一方、魚の活性が高いか、魚の居場所をサーチするために「デビルズホース」を使うのであれば「AF200」の方が向いている。自分が釣ろうとしているフィッシング・コンディションや状況によって使い分ければ、「デビルズホース」は必ずビッグなトップウォーター・ストライクをあなたにプレゼントしてくれることだろう。
Model | Length | Count | Cranking Depth | Weight | Hooks |
AF1 | 4 1/2 “ | 1 | Topwater | 3/8 oz | #5 |
AF2 | 4 1/2 “ | 1 | Topwater | 1/2 oz | #3 |