アメリカン　ルアーフィッシング入門！

「リバー・ベンド攻略法」2016年12月号Vol.102

バスプロのポーターフィールドは、リバー・ベンドがお気に入りだ。何故なら、一つのエリアに二つの異なる要素が近接しておりバスがそのどちらにも潜んでいる公算が高いからだ。つまり、多くのベンドのアウトサイドにはディープが形成され、他方のインサイドには全く異なったシャローフラットが形作られていることが多い。それぞれには違ったタイプのカバーが見られる。アウトサイドベンドには、ロックカバーやバンクの崩壊によって水中に倒れ込んだレイダウンなどのバスにとって格好の隠れ家が形成されている。一方、インサイドベンドには、色んな種類のブッシュや流れが緩やかなために沈殿した堆積物や水没したチャンバーやスタンプなどが見られ、カレントラインと反転流が程よく混ざり合ったようなバスが潜むにはやはり恰好なポイントが形成される。ポーターフィールドは、わずかな変化を見逃さず、バスがディープサイドにいるのか、シャローサイドにいるのか、あるいは、両方にいるのかを常に考えている。通常は、コンディションのいいベンドであれば、アウトサイドとインサイドの両方をサーチすることが多い。ポーターフィールドと私は、寒冷前線が通過した朝、教科書的にはバスがディープサイドへ移動していることになるのだが、我々はベンドのシャローサイドを一日中狙って、釣果を上げていった。

「ディープ・タイニーN」：

ポーターフィールドは、シャローサイドのクランキングには4～5フィート（1.2～1.5m）ダイバーの「ディープ・タイニーN」を使うことが多く、ベンドのディープサイドを狙う時は、9～12フィート（2.7～3.6m）ダイバーの「ディープ・リトルN」を好んで使っている。

「ディープ・リトルN」：

フォールシーズンのカラーセレクションには、シャッドカラー・パターンを使うことが多いが、アウトサイドベンドのロックカバー周りに潜む甲殻類に似せたバンブル・ビー・パーチのようなカラーも良く使う。ベンドのウッドカバーは一級ポイントになることが多い。また、ベンドカーブが強くディープサイド・ベンドとシャローサイド・ベンドのコントラストが大きければ大きいほど、多くのバスをキープする一級のクリークベンドであることが多い。そこで、アップストリームにしろダウンストリームにしろ直線的なベンドではなく、先ずは多くのバスをキープしていると思われる強くカーブするベンドを狙い、その日のパターンを見つけるために色々と試してみることをお勧めする。