アメリカン ルアーフィッシング入門!
「寒冷期のC.C.スプーン攻略」2016年11月号Vol.101
秋になるとベイトフィッシュもバスもリザーバーの支流域に移動し、この時期にはバスがクランクベイトやスイムベイト、スピナーベイトなどのルアーによく反応する。バスの代謝は依然として高いレベルにあり、これからの厳しい季節に備えて盛んに捕食をしている。釣り人にとっても、魚にとってもよい季節だ。しかしながら秋は冬への通過点であり、それまでと同じアプローチをしてもだんだんとバスの反応は悪くなってくる。だからといって、釣れないということではないが、戦略を考えなければならない。
水温の低下と共にベイトフィッシュとバスは、クリークベンドやリバーチャネルあるいはさらにディープな水域に移動し、バスも積極的にはベイトを追いかけまわすことはなくなる。こういった時期の難しい点は、他の季節では必ずバスがいたポイントがつぶれることだが、逆にいい点としてはバスがいる場所を見つけたら、同じポイントにバスがかたまっているということだ。ディープに潜むウインターバスを攻略する方法の一つに、Cotton Cordell(コットンコーデル)の「C.C.スプーン」のバーチカル・ジギングがある。
ボトム近くにいるバスに効果的で、「C.C.スプーン」を着底させた後にスナップをかけてロッドチップをシャープに持ち上げ、次いでロッドチップを下ろしスプーンを沈下させる。「C.C.スプーン」のバーチカル・ジギングのファーストステップは、魚探でクリークベンドの深いポイントを探し出し、そこにベイトフィッシュがいないかを確認することだ。その時にバスだと思われる魚影があれば理想的だ。バスは、ディープの最深部にいるかもしれないし、ドロップオフの直上付近にいるかもしれない。もしくはスロープの途中にいるかもしれないので、兎に角、丁寧に魚探で探ることだ。最もよいディープポイントは、メジャークリークの最深部に隣接していることが多い。冬の最も寒い間、こういったディープポイントはバンクなどによって風がよくプロテクトされている。
ポイントを見つけたら「C.C.スプーン」を沈めてジギングを始めよう。気になるボトム変化を見つけたら、マーカーブイを投入してマーキングし、トローリングモーター(フットコン)を使いそのエリアをゆっくり移動しながら「C.C.スプーン」を打っていき、もしバイトがあったならどのストラクチャーだったのか、深度はどのくらいだったのかなどを確認するために魚探からは目を離さないようにしなければならない。
3/4オンスのシルバーカラーの「C.C.スプーン」が、一般的にはバスのバーチカル・ジギングにはむいている。タックルは、14~17ポンド・テストラインにルアーコントロールがしやすいミディアム・ヘビーのロッドがお勧めだ。魚のバイトがあったなら強めにスナップを効かせてフックセットする。もちろん、「C.C.スプーン」によるバーチカル・ジギングはバスだけではなくホワイトバスやキャットフィッシュ、ストライパーなどあらゆる魚種にも効果的だ。