アメリカン ルアーフィッシング入門!
「ボーイ・ハウディ―のリズム/ ヒロ内藤」2016年9月号 Vol.92
多くの伝説のルアーデザイナーに直接会えたことは、私にとってこの上ない幸せだった。コットン・コーデルは、私が会ったルアーデザイナーの中でも最も驚くべきルアーデザイナーの一人だった。私が彼にデザインコンセプトについて尋ねた時、彼は「自分のルアーは、常に特長のあるビートやリズムを内在させている。」と答えた。
例えば、ボーイハウディを例に挙げよう。4.5インチサイズのプロップベイトはいくらもあるが、ボーイハウディ―と同じように作られたルアーは一つもない。ボーイハウディ―のプロップ部分をよく見ると、プロップに開けられた穴は完全な円形ではないことに気付くだろう。楕円形であるがために、プロップはバランスを崩しながら回転し、ルアーボディー全体にバイブレーションを生じさせる。
このルアーのコンセプトを知った上で、私は自分のリトリーブ法に若干のリズムを加える。つまり、少し長めにステディーにリトリーブした後にショート・トウィッチを入れる。2フィートぐらい、全くトウィッチを入れずにただステディーにリトリーブすることもよくある。このようにすると、激しい爆発的なストライクが得られることが多い。私はトップウォーター・ルアーに激しくストライクしてくるバスを見るのが大好きだ。
多くのアングラーはリトリーブのリズムを変化させることによって、ストライク率が上がることを知っている。しかし、ボーイハウディ―は、ルアー自体にユニークなリズムを持っているので、このルアーにより確かなコンフィデンスを持つことができるのだ。