アメリカン ルアーフィッシング入門!
「リップリン レッドフィン / ヒロ内藤」2016年8月号 Vol.91
ルアーに必要な要素を考える時、2つの捉え方がある。一つは自然派的な考え方で、もう一つは科学的な考え方だ。自然派的とは、ルアーは腹を空かせたバスが反応するように本物のエサの様にリアリティーでなければならないという見方だ。一方、科学的な捉え方をするアングラーは、リアクションやディフェンシブな理由でバスはルアーにアタックしてくることも知っている。もし、あなたが科学的な捉え方をもう少し理解することができれば、確実にバイトが増えるだろう。
例えば、Cotton Cordell(コットンコーデル)のリップリン・レッドフィンのボディー側面は、多くのルアーと異なり波打っているが、その理由を知らなければアングラー自身困惑するだろう。同様に、この波打ったボディー形状にはバスも混乱させられる。ルアーが水面上に静止した状態でさえバスは混乱してしまうのだ。高い浮力を持つフローティングタイプのC85 リップリン・レッドフィン(CS85サスペンディング・リップリン・レッドフィンモデルもある)は、ウエイクベイトとしても使える。ルアーをリトリーブすると引き波を生じるので、バスはベイトが移動していると容易に理解するだろう。ところが、リトリーブを止めてルアーが静止しても、この波打ったボディー形状によってバスはこのベイトが依然として動いているように見えるのだ。バスの興味はこのベイトに釘付けとなり、何匹かのバスはこのルアーに近づいてくる。その瞬間、再びルアーが動き出すと、バスは思わずリアクションバイトをしてしまうという寸法だ。
このルアーの効果を最大限に引き出すための私なりの使い方を紹介しよう。
1)ストライク・スポットの先にルアーをキャストする。
2)狙ったストライク・スポットまでウエーキングさせながら近づける。
3)3秒かそれ以上、ポーズを入れる。
4)ショート・トウィッチし、ポッピング・サウンドを素早く入れる。
5)わずかにルアーがバックスライドするのを待って、数秒待ってから再びリトリーブを再開する。
Cotton Cordell(コットンコーデル)のC85 リップリン・レッドフィン
は、ビルトイン・アクションが多彩でミノータイプのルアーとしても、あるいはウエイクベイトやトップウォータールアーとしても活躍する汎用性の高いルアーだ。