アメリカン ルアーフィッシング入門!
「サマー・シャローバスのスプーク攻略法!」2016年8月号 Vol.90
パトリック・ボーンは、我々にあらかじめ説明していたようにカバーなどないシャローポケットに向かってHeddon(ヘドン)のスーパースプーク・ジュニアをキャストした。そして、スーパースプーク・ジュニアをドッグ・ウォークさせた瞬間、強烈なバイトがあった。彼が2.5ポンドはあるバスと格闘し始めた時に、我々は少なくとも2匹の同じぐらいのサイズのバスが餌のおこぼれを期待してチェイスしてくるのを見た。我々は水深が深くクリアな水質のノース・ジョージアレイクの一つであるレイク・ラニエで釣りをしていた。この湖は、ブルーバック・へリングを主食にしているスポテッド・バスが多く生息するオープンウォーターだということでその名が知られている。ボーンはラニエをホームフィールドにするプロアングラーであり、多くの時間を深場に住むへリングを追いかけるのに費やしている。
その一方で、スポーニング期にあるブルーギルを捕食しているスポテッド・バスとラージマウス・バスをターゲットにした夏場のスーパーシャローの釣りも得意としている。「バスはフラット・バンク沿いにクルーズし、スポーニングのためにシャローにさしているブリームなどを捕食している。」彼のシャロー・アプローチはきわめてシンプルだ。ワンド内のバンク沿いにあるフラットを狙ってHeddon(ヘドン)のフリッター・シャッドパターンのスーパースプーク・ジュニアをキャストする。ボートの進行方向の前方へバンクに向かって角度をつけてキャストし、ドッグ・ウォークさせる。この方法だと、シャローウォーターにいる魚は彼の存在に気づく前にルアーを先に見ることになり都合が良い。
当然ながら、他のルアーやプレゼンテーション方法を試してみたが、ブルーギルのネスト周りで最も効果があるのがフリッター・シャッドパターンのスーパースプーク・ジュニアだと彼は確信を持っている。「このルアーサイズとカラーパターンが最も適しており、バスが思わずバイトしてくるのだ。」ディープ・ストラクチャー上を攻める場合は、Heddon(ヘドン)のスプーク・シリーズの色んなモデルとカラー・パターンを実際は使っているが、ことシャローバスに関しては、このフリッター・シャッドパターンのスーパースプーク・ジュニアが一番だと信じている。釣っているエリアの水中を凝視し、ブルーギルのネストやクルージング・バスを探す。もし一匹でもバスを見つけたら、そこへ向かってキャストし釣果を上げている。他方、ブラインド・キャストもやるが岬や急坂なバンクはパスし、ワンド奥にあるようなフラットなバンクに釣りを集中させる。適切なバンクを見つけることができれば、十分なバイトが得られるだろう。