アメリカン ルアーフィッシング入門!
「サマー・バッシングの3つのアプローチ法」2016年8月号Vol.88
真夏になると、ハイランド・リザーバーではバスの姿が見えなくなり、釣りがかなりタフな状況になる。Booyah(ブーヤー)とYUM(ヤム)のローカル・ブランドプロであるTy スペードは、このような状況下での釣り方を3つ紹介してくれた。彼のホームフィールドであるペンシルベニア州のリザーバーは水深が深く急こう配なため、夏の間は垂直岩盤に沿ってつく傾向があるバスにターゲットを絞っている。「ドロップオフが急こう配で魚探で魚の位置を把握するのも難しいため、何処にバスが付いているかを想像しなければならない。」
理想的なスポットは、メインリバー・チャネルが岸へと曲がりながら近接しているか、沖の5フィート(1.5m)レンジに岩棚がある、もしくは勾配が30度以内で岩棚からバンクに向かってフラットがありショアラインにベジテーションが見られるような場所である。「多くの場合、バスは岩棚の上かドロップオフのどこかにいる。」水没したブッシュや木々が見つけられればより魅力的なスポットとなるので、スペードは、Booyah(ブーヤー)のバンクロール・ジグにYUM(ヤム)のウーリー・バグをセットしたロッドに持ち替える。「バンクロール・ジグは、基本はフリッピング・ジグだがディープレンジ・フィッシングにも最適なジグだ。ブッシュをよくすり抜けるだけでなく、スタンダップ・ジグなのでセットしたワームが横に寝ないで垂直な立ち姿勢を維持することができる。」急こう配なブレークを釣る時に、多くのアングラーがジグをホップさせてしまうというミスを犯している。「ホップさせると、スロープからワームが引き離され、バイトしてくれるはずだったバスから結果的にワームを遠ざけてしまうのだ。私のやり方は、短い距離でジグを落としていくのに必要かつ最小限のスラックラインを保つためにラインテンションをちゃんとかけ続けるか、あるいは、ドロップオフに沿わせてジグを泳がせるこということに気を付けているのだ。このようにすれば、バスからのバイトチャンスは確実に上がるだろう。」
バスの反応が特に悪い時やもう1~2匹バスを追加したい時は、彼は次の手を打つ。ファイナンス・ジグだ。「コンパクト・サイズで短いスカートが付いている。これがファイナンス・ジグだ。このジグは、3/8オンス以外に1/2~3/4オンスのモデルがあるのでディープレンジでのフィネスなアプローチにも応用できる。また、YUM(ヤム)のウーリー・バグのボディー側面を少しトリミングし、ワームのテール部分の先端から3/8インチ(約1cm弱)をカットして流線形状をより際立たせれば、気難しいバスにとって格好のシェープとサイズの組み合わせになってくれる。」スペードの3つ目のアプローチは、バスがフィーディングにフラットにさしている早朝のアプローチ法だ。「日中にバスがディープへと移動をする前の朝の内に、ショアラインにベジテーションカバーがあるフラットにBOMBER(ボーマー)のスクエアAクランクベイトでアプローチする方法だ。
このクランクベイトの潜行角度がシャローウォーターに合っているのと、スクエアリップであるためにウィードを上手く泳いでくれるのだ。私のフィールドでは、チャートリュース/ブラックスケールのカラーパターンで外すことはないが、他のフィールドでは違うカラーパターンが効くかもしれない。」