アメリカン ルアーフィッシング入門!
「トップウォーターの秘訣!ジョシュ・ジェッタ―」2016年7月号Vol.86
「護岸堤に向かって、シェードの中に、今キャストしたポイントの少し手前に」ジョシュア・ジェッタ―は、私に次々と指示を出してくれた。私が彼の指示に従ってキャストをすると、まるで台本通りのようにまるまると太ったラージマウス・バスをBooyah(ブーヤー)のボス・ポップで釣ることができたのだ。ジェッタ―は、テキサス、ガーランドのトーナメントプロである。彼は常にBooyah(ブーヤー)のボス・ポップとポッピン・パッドクラッシャーをリグったロッドを準備している。この2本のロッドはいつもボートのフロントデッキにおいてあるのだ。彼はこの2日間、最高のトップウォーター・アクションの数々を2か所の異なるテキサスのレイクで何百回とキャストを繰り返しながら見せてくれた。そして、トップウォーター・ゲームを不得意とする多くのアングラーにどうやればトップウォーター・ルアーで魚を釣ることができるかについて、いくつかの秘訣を教えてくれた。
【投げ続けろ!】
ほとんどのアングラーは、トップウォーター・ルアーでのアプローチを早朝か夕刻に限定している。特に夏場はそうで、スクーリング・フィッシュにたまたま遭遇した時や、バスがベイトフィッシュをフィーディングしているのを見かけたカバーやストラクチャーに数投試しにキャストしてみたり、あるいは厚いグラスマットにフロッグを投げてみたりというように、数少ない特別のシチュエーション以外はトップウォーター・ルアーを投げていない。ジェッターは、場合によっては一日中でもトップウォーター・ルアーを投げている。サマーシーズンでも例外ではなく、直射日光が照りつける時でさえトップウォーター・ルアーで魚をキャッチしているのだ。彼はトップに出るバスのエキサイティングなファイトを見たくて、半ばサーフェース・ルアーに片よっている面はあるものの、彼にとって、サーフェース・ルアーをキャストし続ける理由のもっと重要な点は、水面下をアプローチするルアーよりトップ・ルアーに出る魚のアベレージサイズが大きいという事実があるからだ。
【シェードを探せ!】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シェード・ラインは、ジェッターにとってその日の戦略を立てる上での大きな要素となる。幅の狭い帯状のシェードであってさえ、フィーディングに関わるバスが付いている場合もあるので見逃すことは無い。彼は、早朝は「モーニング・シェード・バンク(朝シェードを作るバンク)」午後は「アフター・シェード・バンク」を打っていく。日中、太陽が真上から照りつける時間帯は、オーバーハングやボート・ドック、あるいは一日中シェードを作っているようなストラクチャーによるシェードに的を絞っている。
【キャスティングの角度を考えろ!】
ジェッターは、出来るだけ長くストライクゾーンにルアーをキープさせるために、ボート・ポジションには気を使っている。幅の狭い帯状のシェードを作り出す護岸提やその他の低めのストラクチャーに沿ってアプローチを行うために、ボートのバウをショアラインに近づけ、細長いシェードと平行にリトリーブできるようにキャストする。このボート・ポジションだと全てのルアー・プレゼンテーションをストライクゾーンに長くキープできるからだ。
【フロッグだけに頼るな!】
多くのアングラーは、リリーパッドやグラスマットのような厚いカバーを攻略するためにフロッグを使っている。ジェッターは、フロッグだけでなく(ブーヤー)Booyahのポッピン・パッド・クラッシャーのウォーキング・アクションやポッピング・アクションにコンフィデンスを持っている。ベジテーションを狙う時には、ボス・ポップ・ロッドよりフロッグ・ロッドを手にすることが若干多い。カバーが余りなくオープンウォーターのゾーンを引いてくるような場所にあるボート・ドックや護岸提では、フロッグを選ぶことが多い。彼の様に着実にバスを手にできない理由の一つは、フロッグ・ロッドを予め準備してないからだ。
【リズムを考えろ!】
適したリズムがストライクを導く上で重要であり、ジェッターは、リトリーブ中のポーズはポップ・アクションと同じくらい大切だと考えている。彼は、ポッピングとポーズの組み合わせとどんなリズムに魚の反応がいいのかを常に考えている。
【ループ・ノットを使え!】
ジェッターは、トップウォーター・ルアーを結紮する時は、ループ・ノットを使っている。直結よりルアー・トップの自由度が増し、動きが良くなるからだ。もし、サーフェース・ルアーのラインアイにスプリット・リングが付いていたなら、必ずスプリット・リングを外してからループ・ノットで結ぶとよい。
【投げ倒せ!】
最初に、一日トップウォーター・ルアーを投げ続けろと言った。私と同じようにすることは難しいかもしれないが、投げ続けることが大切だ。繰り返すことが結果をもたらせてくれるのだ。