アメリカン ルアーフィッシング入門!
「春のクランクベイトゲーム」
2016年3月号Vol.72
春のクランクベイトゲームではベイトを模倣したカラーが効果的だが、最も人気があり実績も高いのがシャローウォーターベイトの甲殻類だ。
一方、Bandit(バンディット)のミステーク系のカラー、例えば、ブラウン・クロー/オレンジベリーとスプリングクローを片面づつ組み合わせたマルファンクション(機能不全)カラーなどは、2種類の全く違ったカラーパターンによる錯覚効果を誘発するという非常に戦略的なカラーだ。
シャロークランクベイト・ゲームにおける重要な要素は、魚に如何に衝撃を与え錯覚を起こさせるかという点にある。
この点においてBandit(バンディット)のミステーク系のカラーパターンは、魚に与える視覚的変化が衝撃的であり、かつ錯覚を誘発させる特異なカラーパターンだといえる。
ロッドワークを駆使することなく時たまポーズを入れるだけで、目まぐるしくルアーカラーが変化することによって、絶大なアピール力を発揮してくれる。
スローなリーリング・スピードによって必要かつ十分なアピール力が期待できるのでオーバーペースなリズムに陥るのを回避することもできる。
そもそも、甲殻類の水中での動きはスピーディーではなく、特に早春の場合は、天気が良い日が続きシャローが十分に温められるまでは、まだ魚の活動性が上がりきっている状態ではないのでスローなリトリーブで十分なアピール力があるミステーク系のカラーは効果が高い。
使用するラインは、フロロカーボン・ラインの沈む性質がルアーの動きを拘束してしまうので、できればSilver Thread(シルバースレッド)のナイロンラインが好ましい。