「Bandit Lures(バンディットルアー)の特長」

1) 多くのプラスティックルアー素材がアクリロニトリル(A)ブタジエン(B)スチレン(S)合成樹脂(ABS樹脂)で作られているが、Bandit(バンディット)ルアー素材は、混合エステル系の樹脂を使用している。Bandit Lures(バンディット)は、良く釣れるのだから、何も周りの流行に合わせてルアー素材を変える必要がないという考え方を今日に至るまで貫いている心憎いルアーブランドだ。
この混合エステル樹脂の融点がABS樹脂のものより若干低いことから、炎天下のボートデッキや車中に長時間放置すると融点温度を越えてルアー変形の原因になる可能性が若干高いと言われている。ただし、ルアーの取扱いの注意として、そもそも樹脂の熱可塑性に対する注意はどんなルアー素材に対しても払うべき問題だ。取扱いに気を付ければ熱可塑性に基づく変形等のトラブルは避け得るものだ。
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2)Bandit Lures(バンディット)は、ブランドルアーが発売されて以来、ツアープロをはじめ多くのバスプロ達がシークレットルアーとして密かに使っていたということは有名な話だ。それほど、プロのアングラー達がBandit(バンディット)ルアーの実力やポテンシャルを理解し、頼りにし、愛用していたという事実とツアープロ達による実績の裏付けがあるルアーブランドだ。
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3) プロアングラーが信頼を置いていた理由の一つに、SMITHWICK(スミスウィック)と同じようなコンセプトでカラーバリエーションが他に類を見ない程、豊富であることが上げられる。あらゆる、フィールドあるいはフィッシュコンディション、すなわちフィッシングコンディションに対し最大効果を期待できるカラーパターンを自在にセレクトできることは、よりベストなフィッシングパターンに近づけることができるということだ。この点もプロアングラーに好まれる理由の一つだと言われている。
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![]() フラットマックス シャロー/ |
4)プ ロのアングラーがBandit(バンディット)ルアーに対して持っている印象は、先ず、ルアーの動きが安定していると言うことだ。この安定したルアーアクションが魚を引出し、引き付けると考えられている。しかも、ルアーボディーによる水掴みがしっかりしているため、水押し(ウォーター・ディスプレースメント)が強く、魚にしっかりとアピールしてくれるという印象を持つプロアングラーが多い。加えて、素材特性から、カバーなどにぶつけても衝撃に強いため破損しにくいのと、比重が高い混合エステル系樹脂ボディーであるために根がかりしにくいという印象を多くのプロアングラー達は指摘している。
![]() BANDIT FLATMAXX DEEPバンディット フラットマックス ディープ / BDTFMD2 1170円 |
5) ヒロ内藤氏によると、トップ、サブサーフェース、シャロー、ミドルレンジ、ディープウォーターという風に全てのレンジに対応できるBandit(バンディット)は、戦略的にも、釣果を確実にするためにもゾーンを如何にカバーできるかというルアーゲームで最も大切な要素をもれなく満たしてくれている隙間の無いラインアップが魅力だと言っている。
6)ミステークカラーに代表されるボディーサイドの左右非対称なカラーリングは、アメリカのアングラーに大人気だ。バスを幻惑する、あるいはバスがスレにくいなどの理由が上げられているが、釣果が高いカラーパターンだという事実からBandit(バンディット)カラーの中でも人気のオリジナルカラーとなっている。同じコンセプトのカラーパターンには、ミステーク以外にクロスブリード( 雑種 / ベビーバス+リバーブリーム)、マルファンクション( 機能不全 / ブラウンクロー/オレンジベリー+イエロースプリングクロー)、ミステークンアイデンティティー( 間違った個性 / ファイヤータイガー+ルートビア)というBandit(バンディット)独自のカラーパターンがラインアップされている。流石、ルアーデザインだけでなくカラーデザインにおいても数々の実績を残して一流ブランドの仲間入りを果たしたルアーブランド、Bandit(バンディット)ならではの見事な仕事である。