「ジム・ダックワースのプリスポーンバス(スモール)攻略法」
バスプロガイドのジム・ダックワースは、もう25年以上テネシーでスモールマウスを釣っているが、その内20年はもっぱらBANDIT(バンディット)クランクベイトを使っているというのは有名な話だ。水温が温かくなり始めるとダックワースはスモールマウスのプリスポーナーを狙うためにBANDIT(バンディット)200クランクベイトを準備するのが年中行事となっている。この時期に多くのアングラーがサスペンディング・ジャークベイトで釣りをしているのを知っているし、またその釣りが有効であることも間違いない。ただ、私的には少し目先を変えてみてはどうだろうとアングラーの皆さんに言いたい。私にとっては、BANDIT(バンディット)は、この時期には無くてはならない必須の定番アイテムとなっている。是非、BANDIT(バンディット)が、この時期の、特にステージングしているプリスポーナーに効果が絶大だということを多くのアングラーに知ってもらいたいと思う。ただし、この時期にBANDIT(バンディット)200を使う場合、私は少しチューニングを施して使っている。つまり、プリスポーナーのスモールマウスをターゲットにする時は、ルアーが「スローフローティング」になるようにチューニングを行っている。できるだけ自然な感じにサスペンドしてくれるように、アングラーによってはルアーに穴を開けその穴にボールベアリングを接着したり、フックにハンダを巻きウエイトコントロールをしてみたりと
色々やっているが、最も確実で簡単な方法はルアーボディー下部にシート重り(板重り)を重ね貼りするやり方だ。テネシーのハイランドリザーバーのスモールマウスは、水温が54°F(14.5℃)になるとスポーニングの準備のために、プリスポーンエリアへと移動し始める。水温によってルアーの浮力が影響を受けるので、水温が55°F(15℃)できちんとサスペンドしてくれるようにチューニングすることが大切だ。そこで彼は、キッチンのシンクに水をはり、水温計を入れてから、水温が55°F(15℃)ぐらいになるまで氷を足して水温を調節する。次にダックワースは、BANDIT(バンディット)200のフロントフックの後ろに5~6枚の板重りを貼り、ちゃんとノーズダウン(前傾姿勢)にサスペンドするように浮力を調節する。浮力の調節が終わったら、ルアーをよく乾かして、爪の艶出し材で板重りをコーティングすれば、重りが外れることはなくなる。彼はサスペンドタイプにチューニングしたBANDIT(バンディット)200を5.5フィートのミディアムアクションのピストルグリップ・ロッドで投げている。ショートロッドは、「ジャーク・ポーズ・リトリーブ」をストレスなくできるだけでなく、7フィートクラスのロッドよりもルアーの移動距離を短めに抑制しやすいというメリットがある。プリスポーニングも初めの時期は、スモールマウスの活性も低めで、温かくなってきた水温に少しづつ順応し始めている状況だ。次第に食欲も出ては来るのだが、まだベイトを追いかけまわして多くのエネルギーを
消耗するのを避けているタイミングだと考えてよい。だからこそ、ルアーを速く動かし過ぎたり、バスからの距離が遠すぎると結果としてバスはそのルアーを無視してしまうことになる。そこで、バスがいるレンジと同じレンジをキープしながら水平的に少しづつ動かし、誘うやり方が効果的となる。同じレンジで近距離ならば、スモールマウスは苦労なくスーッと近づきルアーを吸い込むだろう。明るく目立つ大胆なカラーは、この時期のスモールマウスを刺激して苛立たせると考えている。リアクション的なバイトを誘発させるためにも、この時期の私が最も信頼を置くお気に入りのカラーは、「レッドクローフィッシュ」と「ボディーサイドにチャートリュースカラー」が入ったものだ。ダックワースは、デールホローやセンターヒルのようなハイランドリザーバーでのサスペンド・チューンのBANDIT(バンディット)200の釣りは、非常に効果的かつシンプルな釣りであるため、誰でも簡単に始められると言っている。そして水温が54°F(14.5℃)になったら、スポーニングが終わるまでこの釣りは沢山のバスをヒットさせてくれることは間違いない。ハイランドリザーバーでは、この時期ディープウォーターの8~12フィート(2.4~3.6メートル)レンジにバスがサスペンドしていることが多い。そして、シャローウォーターの水温が60°F(18℃)あたりまで上がれば、サスペンドバスはシャローへと移動し始める。ポストスポーンになり産卵を終えたバスは、あちこちと散らばってしまう前に、一旦プリスポーンエリアに引き返す。BANDIT(バンディット)200シリーズは、モノフィラメント・ナイロンラインではおよそ8~9フィート(2.4~2.7メートル)まで潜行するように調整されているが、サスペンドにチューニングした場合とフロロカーボンラインを使う場合は、およそ10~11フィート(3~3.3メートル)に潜行深度が深くなる。プリスポーンバスを狙いやすいステージング・ポイントは、45度ぐらいの斜面や沈み岩のボトム付近(理想的には直径が45センチぐらいのサイズの小さめの岩がよい)が狙い目となる。45度ぐらいの傾斜が重要な理由は、日照によってその角度が一番温まりやすく、またバスが効率的にシャローへ移動しやすいからだが、もちろんルアーの泳ぎ角と合うという理由もある。もし、急に冷たい風が吹き付けるよな状況変化があれば、バスはその斜面を利用して効率よく少しだけレンジを下げることができる。釣りをやる時、ダックワースはいつも注意していることがある。彼はサイドイメージ・ソナーを使って、何か所かのポイントをチェックしながら、スモールマウスがどのレンジに、そして岸からどの位離れてポジショニングしているのかを見極めるようにしているが、ポイントを決めたらソナーを切ってから釣りを始めることにしている。ソナーが出す電磁波がバスを警戒させると信じているので、必ずソナーのスイッチを切って釣りをする。普通、スモールマウスは、20フィート(6メートル)水深の10~12フィート(3~3.6メートル)レンジにサスペンドしていることが多い。だからこそ、このようなサスペンドバスに対してサスペンドチューンを施したBANDIT(バンディット)200はパーフェクトなルアーとなるのだ。ダックワースは、ロングキャストしてルアーが着水したら、リールを6回ほど巻き、そして小さめにトウィッチしてからポーズを入れ、また1フィート(30センチ)ぐらいリールを巻き取ってポーズを入れる。基本はこの繰り返しだ。(リールを巻き、必要なレンジにルアーを送り込んだら、小さくトウィッチを入れポーズさせる。30センチぐらい巻き取ってポーズを入れる。また小さくトウィッチを入れてポーズさせるという繰り返し/ リーリングやロッドワークの後に必ずポーズを挟む)ポーズの時間は7~8秒。トウィッチは軽く1~2回入れる感じだ。このようにしてルアーがボート岸にくるまでリトリーブする。ダックワースは、チューニングしたBANDIT(バンディット)200が大好きだがミノータイプのジャークベイトも頼りになると思っている。そこで、ダックワースは、ボートデッキに2種類のロッドを準備するようにしている。一つは、もちろんBANDET(バンディット)で、もう一つはSMITHWICK(スミスウィック)のサスペンディング・ログだ。両方とも、上手くハマればよく釣れるはずだ。日によっては、SMITHWICK(スミスウィック)のサスペンディング・ログが、サスペンドチューンのBANDIT(バンディット)ルアーよりも効果的で、よく釣れることもあるが、BANDIT(バンディット)にくるバスの方がコンディション、サイズ共にいいことが多い。去年の春もセンタービルで2匹の5パウンダー(2250グラムアップ)と1匹の6パウンダー(2700グラムオーバー)のスモールマウスバ スをBANDIT(バンディット)ルアーがきっちりと釣らせてくれて最高の釣行になった。是非、BANDIT(バンディット)での釣りも試してもらいたい。
バンデット100 チャートリュースカラー 1130円 |
バンデット100 レッドクロー フィッシュ・カラー 1130円 |
スミスウィック サスペンディング ラトリンログ 950円 |
スミスウィック サスペンディング スーパーログ 995円 |
※すべて税込価格