「クランクベイトのカラーセレクションのヒント!」
クランクベイトのカラーはどのようにして決めればいいのだろう。アーカンサスのジミー・メーソンは、テネシーリバーのフルタイムガイドとして、そしてB.A.S.S.のトーナメントプロとして長いキャリアと実績を持っているバスプロだが、彼にクランクベイトのカラーセレクションについて聞いてみた。ラージマウスバス・フィッシングにおいてクランクベイトのカラーセレクションを考える時、最も重要な要素はバスが何を捕食しているかだとメーソンは言う。バスの補食の対象は、時には甲殻類、そして時にはワカサギのようなベイトフィッシュというように季節によっても様々に変化する。冬の時期と早春は、甲殻類を捕食していることが多いので、ファイヤータイガー・パターンと同様に赤やオレンジカラーの混じった甲殻類カラーのパターンが効果的になる。夏と秋は、ベイトフィッシュを捕食する傾向があるのでシャッドなどのベイトフィッシュ・カラーパターンが効果的な場合が多い。春のバスが深場から移動してくる時期に甲殻類かベイトフィシュか迷う場合は、何でもいいので自分が好きな集魚剤をクランクベイトに塗って使うとよい。釣ったバスの喉の奥にベイトフィッシュが見えれば、シャッドカラーなどのベイトフィッシュカラーのクランクベイトを選ぶべきだし、甲殻類を捕食していると分かれば甲殻類カラーパターンを選ぶべきだ。バスが何を捕食しているか判断が付かない場合は、釣ったバスの喉の奥の色を確認してみるとよい。バスの喉が赤っぽい場合は、バスが甲殻類を食べている場合が多い。甲殻類を磨り潰す時に喉に擦り傷などができ赤くなっている場合がある。このようなバスを見つけたら、私が大好きなレーバン・レッド・クローカラーの出番だ。早春には特にフィールドによって効果的で特別なカラーパターンが存在する。水温が40°F(4.5~7.3℃)で、水が白濁りの場合、ベイトフィッシュがピンクっぽく見えることがある。そんな時はベイトフィッシュカラーにピンクのアクセントが入っているようなカラーパターンに代える。例えば、BOMBER(ボーマー)のファットフリーシャッドのビル・ダンス・カラーのダンス・パール・ホワイトやフォクシー・ファントムがそうだ。晩春から初夏のシャローのベイトフィッシュ・パターンでは、バスがスポーニングを終えてネストを離れる頃、今度はブルーギルがスポーニング行動に入るとバスはそのブルーギルを捕食ターゲットにし始める。アフタースポーンの時期に有効なシャローダイビング・クランクベイトのカラーはギルカラーが有効だ。このタイミングで私が最も信頼を置いているクランクベイトは、エクスキャリバーの
スクエアリップ・クランクベイトXCS100のパンプキンシードパターン(リアルギル・カラー)か同じくエクスキャリバーのバイブレーションルアーXR50ラトルベイトのリアル・ギル・シリーズだ。メーソンは、バスのシーズナルなバスのフィーディング・パターンを基本に、ウォーター・カラーやライトコンディションを加味してカラーチョイスしている。バスがシャローでベイトフィッシュを追いかけている場合、カラーセレクションはシャッドカラーが基本になるが、そのシャッドパターンがパッとしない場合や、水がクリアでハイライト・コンディションであれば、少しベイトフィッシュ・ライクなシェープであるとかスタンダードなフォクシーシャッド・カラーのような明るいカラーにローテーションしてみるとよい。さらに、ステインウォーターで曇り空のようなローライト・コンディションでは、ルアーがくっきり目立つようなシャッドパターン、すなわち、チャートリュースが側面になびくように入ったフォクシー・レディー・カラーが効果的だ。一方で、ディープフィッシングでは、シャローフィッシングほど細かなカラーパターンの使い分けは必要ではない。ディープウォーターでは、光量が少なく暗いのでシャローウォーターで有効だったベイトライクな明るいカラーパターンが効果的とは言えない。ただ、ルアーのバック(背中)とサイド(横)とベリー(お腹)でルアーを目立たせるようなカラー構成が有効だ。例えば、テネシーリバー水系のリザーバーで釣りをしているアングラー達は、ブルーバック/チャートリュースサイドのクランクベイトが夏のクランクベイトゲームでよく釣れるカラーパターンであることを知っていた。夏になって水がグリーンぽくなった時、ブルー/チャートリュース・カラーのクランクベイトは、20フィート(6メートル)の水深ではシャッドなどのベイトフィッシュと同じ色に見えるのだ。BOMBER(ボーマー)ファットフリーシャッドのチャートリュース・ブルースは、ディープウォーターでは効果的なカラー・パターンだと言える。ウィーラーやピックウィック・レイクなどでスモールマウスバスをターゲットにする場合は、ラージマウスバスのシーズナルなカラーパターンを参考にすればよいが、スモールマウスバスの場合、年間を通じてチャートリュース・カラーに対する反応が良い傾向がある。フォクシー・シャッドとフォクシー・レディーは、共にシャッドライクなカラーパターンだが、スモールマウスバスを狙う場合は、シーズンやウォーターカラーに関わらず、サイドがチャートリュース・カラーのフォクシー・レディーがより効果的だ。ブラウン・バック/チャートリュースがどのフィールドでもスモールマウスバスにとって非常に効果的で刺激的なカラーであるが、BOMBER(ボーマー)のルートビア・チャートリュースがその中でもベストカラーだ。