アメリカンルアーフィッシング入門!Vol.15
「真夏のバスのポケット攻略パターン」
真夏のバスは、ディープチャネルや深場の変化に付き、ベイトが来るのを待っている。ただ、全てのバスがそうであるわけではなく、数は少ないかもしれないが元気なビッグバスを含めシャローに留まっているバスもいる。多くのアングラーがディープフィッシュを狙う傾向がある。バスマスターエリートプロのジャレッドリントナーは、真夏にシャローフィッシュを
ターゲットにしている。そもそも彼は、一つのスポットから幾つものバイトを期待しているわけでは無い。その代わり、彼はこのスポットから1匹、あのスポットから1匹というように狙っていく2フィート(60センチ)以浅のシャローフィッシングを自信を持ってやっている。ビッグバスにも照準を当てながらである。カリフォルニア州アロヨグランデのエリートプロ、リントナーは、真夏になると多くのアングラーはディープストラクチャーをクランクベイトやジグで攻めていると言う。多くのバスがそのゾーンにいるから、攻め方としては間違いではない。もしディープフィッシュの群れを見つけることができれば、効率の良い釣りができるかもしれない。でも、その一方で真夏の時期を通じてもシャーローに留まっているバスもいるのだが、多くのアングラーはシャローフィッシュの存在さえ知らないようだ。もちろん、シャローフィッシュ狙いは、多少の忍耐はいる。この時期のシャローフィッシングは、普通、一日に10~15バイトしか得られないかもしれな。でも、釣れるバスはクオリティーフィッシュであることが多い。もし、5匹のクオリティーフィッシュを釣ることができれば、一日が終わってみればシャローフィッシャーマンの成績が一番良かったということはよくあることだ。
リントナーの釣りを紹介していくが、これは単にカリフォルニアのローカルな現象ということではなく、あらゆるフィールドに通用する。何故なら彼はエリートプロとしてあらゆる条件のフィールドでこの真夏のシャローフィッシングの効果を実証してきた事実があるからである。
ロケーションとカバー、ゾーン(水深)のそれぞれの要素の組み合わせをそっくり真似て、適切なルアーを使えば必ずいい結果がでること請け合いだ。
先ず、ロケーション。私がシャローと言う時、それは、クリークやワンドにあるシャローを言っているのではない。私が言うシャローとは、メインレイクのバンク沿いや支流の上流部にある小さなポケットに存在するシャローのことだ。
この様な小さなポケット(ショートポケット、窪み)には、必ずディープに繋がるシャローが存在する。このようなショートポケットは、夏の時期には驚くほどの数のビッグバスがつくポテンシャルを持っているものがある。ショートポケットは、実はバンク沿いの小さな割れ目であったり窪みであったりする。次に重要な要素はカバーとゾーンだ。ディープウォーターに隣接するポケットを探す時、私が重点をおくのはある種の水生植物がそこにあるかどうかだ。胡椒草、フサモ、リリーパッドなどがポケットにあれば最高だ。冠水植物や水中立木、灌木の茂みなどはバスにとって格好の隠れ家となる。ゾーン(水深)は、深くある必要はない。2フィート(60センチ)の水深と適切なカバーがあれば十分バスが付くことができる。ポケットフィッシングをやると決めたら先ず、私の場合トップウォーターフロッグ(ブルーギルカラー)をキャストする。できるだけバンク近くにキャストし色んなアクションをつけてバスを誘う。おそらくフリッピングよりもテンポは速いと思う。もしバスがいればルアーにバイトしてるくか、さもなければ逃げるかだ。だから、狙っているポケットがいいポイントか否かは直ぐにわかる。もしバスがフロッグにアタックしてくれば、リントナーは少し丁寧にそのポケットを攻めてみる。逆にトップウォーターへの反応がいまいちの場合は、フリッピングにスイッチしてカバーをより丁寧に攻めてみる。フリッピングの場合は、1オンスのタングステンシンカーを使うことが多い。グラスや木のタイプやカバーの組み合わせ、そしてバスが好む水深を探っていけば、その日のパターン中のパターンに行きつくこと受けあいである。このポケットパターンは、過去に多くの実績と結果をもたらしてくれた。より多くのアングラーがここで紹介したポケットパターンを試して、自身をもって真夏のバスゲームを楽しんでくれることを望んでいる。