最も代表的なポッパ-タイプのトップウオ-タ-プラグで、今存在するポッパ-タイプのルア-は全てこのルア-を模していると考えてよいルア-のひとつだ。ハイシーズンはもちろん晩秋まで十分楽しめるPop-Rを紹介したい。
まずはPop-Rの浮き角度に注目すると、水面を0とした場合、約60度の角度で浮いているのが分かる。しかもボディの2/3程度は水中にある。浮き角度が立っていてボディが水に浸かっている部分が多いことから考えてみると、動かした時の移動距離を最小限に抑えることができる、ということが見えてくる。つまり水温の低下や何らかのプレシャ-がかかってしまい魚が出ずらい時に有効なルア-である事が分かる。
さて、動かしのテクニックは首振りアクションでのショ-トポップが一番お勧めで、この動かしのテクニックをべ-スとして身に付けてもらいたい。
ラインアイへのノットはループノットで、この動かしのロッドワ-クだがPop-Rが水面を20cmほど動く強さでロッドティップを下にチョコンとおろしスラックラインが出るようにすぐさま元の位置にロッドティップを戻す。このときにポコンという音がアングラー側にもきちん届くくらいの音を出させながら、連続した動作で行うのだ。スラックラインはおのずと出るので、Pop-Rが首を左右に振る動作を確認しながら、リ-ルのハンドルを巻き取っていく必要がある。巻き取るといってもルア-が首を振るだけのスラックは必要だし、巻き取らなければ自分が後ろへ下がっていかなければならなくなる。
頭で理解しようとするならば、通常ハイギアのリ-ルだとハンドル一回転で約70cm程巻き取ることになるので、20cm程ルア-がこちらへ向かってくるのならば、1/3回転弱巻き取る必要があると言うことになる。(スラックラインを取りすぎるとPop-Rは首を振らない)
これらの一連の動作を、アングラー側がリズミカルに引き続けて駆使することで、バスを誘い出すのに十分な威力を発揮することを覚えていただきたい。Pop-Rの特性から考えてみて、短い距離をたくさんアピールできるルアーなので、1mほどの距離を、1回のロッドワークを1アクションとするならば、最低10アクション程度を目標として考えていただきたい。
必ずバスは我慢できず飛び出してくるはずだ。早すぎず遅すぎずリトリ-ブパスさせるこのテクニック、音、リズムは是非とも体で修得していただきたいものである。
水温が低下し始めるこの季節Pop-Rで狙うなら水深1.5m程にあるカバーの上を通したり、もちろん岸際からのブレイクラインを通すイメージで狙うと良い。アクションはポップアクションのみで3秒から5秒ほどワンアクションごとにステイさせる誘い方が一つ。もう一つは首ふりでのスローアクションだ。ハイシーズン中の首ふりアクションより遅くするイメージで挑戦すると良いと思う。バイトの瞬間は水中へ引き込まれるような派手なバイトは少ないが、バスを誘い出したという
濃密な楽しいひと時が待っている。