アメリカン ルアーフィッシング入門!
「バス釣りにおけるカラーの選択 / ヒロ内藤」2017年8月号Vol.121
「どのカラーを選んだらいいですか?」という質問をルアーアングラーの初心者は聞くことが多い。釣り場のベイトに似せたカラーを選びますか?あるいは、ベイト以外の理由でカラーを選択していますか?
ジャークベイトであるSMITHWICK(スミスウィック)の「ラトリンログ」に関して言えば、多くのバスアングラーがこのルアーの魚を引き付ける能力についてよく知っているので、説明の必要はないだろう。カタログでこのルアーのカラーバリエーションをチェックすれば、クラウンと呼ばれるカラーパターンを見つけるはずだ。このカラーは、水中に生息するどんな生物にも似ていない。しかし、このカラーはよく釣れることが知られている。私は、見えやすいことが釣れる理由の一つだと信じている。
いくつかの寒波が来た後のフロリダでの初冬の釣りで、私はこのことを確信した。私は、オレンジバック/ ゴールドプリズムインサイド・カラーのBOMBER(ボーマー)「ロング14A」で釣りをしていた。このカラーはスペシャルなカラーだった。半日の釣行で18匹のバスを釣り、とてもよい一日となった。
しかし、私が釣った18匹のバスをあらためて考えて驚いたことは、ロッドで感じたバイトはたったの2回だったのだ。この2匹以外は、ルアーが私の視野から消えるのに気づいたか、ラインがほんの少し動いただけだった。もしロッドを通してのバイトだけに注意を払っていたら、これらの魚は釣ることができなかったと言える。もしラッキーであれば、釣れたバスの何匹かは向こうがかりしてくれたかもしれないが、全部の魚が釣れたわけではないのだ。
ルアーをしっかり見ることは、バスがバイトしているのに気付かないようなバスのバイトをも見逃さないことにつながる。BOMBER(ボーマー)「ロングA」にオレンジクラッシュというカラーが加わった。このカラーは、私があの日使っていたカラーによく似ている。このカラーが私にとってのコンフィデンスカラーとしてタックルボックスに入ることは間違いない。ミノールアーにはベイトフィッシュライクでない見つけやすいカラーが見られるが、その理由はアングラーにとってに見やすいようにしているとも考えている。水中で何が起こっているのかを見るために、偏光サングラスが必要になるだろう。