アメリカン ルアーフィッシング入門!
「クレージーシャッドの復活!」2017年8月号Vol.117
アングラーが如何にこのルアーを愛していたかを証明するのは簡単だ。このルアーとは、正にCotton Cordell(コットンコーデル)の「クレージーシャッド」のことだ。この小さなプロップベイト(スイッシャー)が製造中止になったことを知ったアングラー達の、ルアーを復活するようにとのクレームは殺到し、それらの声は無視できないほどに膨れ上がった。前後にプロップを備えた小ぶりなトップウォータールアーである「クレージーシャッド」は、そして、ついに最近復刻したのだ。現在、トラディショナルな5色と4色のニューカラーを揃えたラインアップが提供されている。「クレージーシャッド」は、ショートな下向きのロッドスナップにより、ほんの少し水中に潜り水を押し、移動距離はわずかだ。一方、ロッドを横方向にスイープすると素早く効率的にルアーをアクションさせることができる。
夏の期間、バスが捕食対象としているブルーギルやその他のサンフィッシュはスポーニングの時期に当たる。ネストを守るモードにあり、一方で支流域のバスのメインベイトでもあるブルーギルをイミテートした「クレージーシャッド」は夏バス攻略の最高のオプションの一つとなる。ポケットの裏やクリークやワンドにあるカバーにできうる限り密着してキャストし、できるだけ小さくトウィッチをいれてスローにアクションさせる。そして、ターゲットカバーから4~5フィート(1.2~1.5m)以内で反応がなければリールを巻き取り、新しいターゲットカバーにキャストする。新色のブルーギルパターンは、非常にナチュラルなカラーで、このスローなアプローチに有効だ。
ブルーギルがスポーニング状態であろうがなかろうが、一般的に、ウイードエッジ沿い、水没した樹木の幹のそば、ドッグ沿い、その他のカバーのそばでのマッチ・ザ・ベイトは効果的だ。単発のトウィッチの組み合わせでルアーをスローにプレゼンテーションすることを心がけ、カバーに近い間はアクションさせすぎないことがコツだ。バスからの反応を確かめ、リールを巻き取り、別のカバーにキャストする。このアプローチは、ブルーギルパターンと同様にフロッグパターンも有効だ。
ハンプの上や岬、フラットやストラクチャー上についているバスを狙う場合は、基本的にアプローチの仕方が違ってくるが、「クレージーシャッド」でのアプローチは有効な選択肢の一つになる。このようなバスに対しては、ルアーを動かし続け、アグレッシブにサウンドを発生させるアプローチは有効だ。ただし、このようなカバーについているバスは、多くのトップウオータールアーを見ている。しかし、比較的プロップベイトは見慣れておらず、「クレージーシャッド」のアグレッシブなアプローチは離れた場所のバスを引き付け、激しいバイトを誘発することが多い。
トラディショナルなクローム/ブラックバックや新色のグリーン・パールシャッドのようなシャッドやへリングを意味テートしたベイトフィッシュライクなカラーは、このアグレッシブなアプローチに効果的だ。
最後に、「クレージーシャッド」は、スクーリングバスにも有効だ。サイズも丁度よい。と言うのも、スクーリングバスがチェイスしているベイトフィッシュに「クレージーシャッド」の小ぶりなプロフィールがマッチしているのだ。
素早いプレゼンテーションワークが最適で、大きめのロッドスイープアクションは必要ではない。時折いれるクイックなアクションとトウィッチは、確実に魚がいる場所を特定できている場合やバスがフィーディングモードに入っている時はバイトを誘発してくれる。クリア・ブルーノーズやブルーバック・へリングのような半透明色カラーパターンは、スクーリングバスに有効だ。