アメリカン ルアーフィッシング入門!
「ログ:忍耐のポーズとは」2016年12月号 Vol.103
「2~3回、ジャークを入れたらコーヒーを注げ。」とベテランのバスマンは、ある極寒の朝私にこう言った。そして、「コーヒーを飲み終わったら、もう1~2回ジャークを入れて、今度はサンドウィッチを作れ。」と。コーヒーの下りは何となく理解できたが、そこがポイントではないと思っていた。一つ一つのジャーキングの間に、ルアーを一度サスペンドさせるためにポーズを明確に入れるという意味でのスローなアプローチぐらいに捉えていた。しかし、私の考えていたスローは充分なスローとは全く言える代物ではなかったのだ。
彼の言葉は、優れた経験に基づいた知恵と言えるものだった。私は充分にスローなアプローチをするために、この忍耐のポーズを繰り返している間、私が耐えうる最長のポーズを試みた。それは、少しだけ長くというレベルのものではなかった。すると突然、ラインが引っ張られ、危うく私の手からロッドが水中に引きずり込まれそうになったのだ。このバスのバイトは、私に自信を持ってポーズを長くし続けることの必要性を教えてくれた。私の忍耐が実を結んだのだ。その日は沢山のバスを釣ることができたが、そのどれもがジャークを入れた後10秒以内にバイトしてきたものは無かった。この日の話はずいぶん前の話だが、その日以降多くの経験を重ねたが、多くはよい結果を伴った。
フォールシーズンのログフィッシングは、時には上手くいかないこともある。バス自身がベイトフィッシュへの依存が強くアグレッシブに補食行動をする傾向にあるためまだまだ活性が高い時期で、ジャーキングのリズムをわざと乱すためにクイック・ポーズを挟むなどルアーをアクションし続けることが大切だ。しかし、徐々に水温が下がるにつれ、刻むポーズも徐々に明確にする必要が増してきて、時には忍耐を要するポーズも必要となってくる。ただボートに座り長い時間待つことも大変だが、特に次のキャストポイントが視界に入っている時は我慢を要する。
その点、サスペンディング・ラトリンログの素晴らしいところは、ジャーキングによるログ特有のロールアクションによって広い範囲のバスにルアーの存在を知らせることができ、その後のポーズ中はそのゾーンにきっちりとサスペンドしてくれるので、低活性のバスの反応をきちんと待つことができる。水温が下がるとバスもベイトフィッシュも活性が下がっているので、ログのジャーキングの間に入れるポーズも長くする必要がある。極寒期のプレゼンテーションにおけるポーズの長さに、魔法のような答えはない。先ずは、経験を積むことだ。ポーズの長さは、水温が下がるにつれて魚からの反応が悪くなる程度に合わせて長くすると頭に入れておくとよい。反応がないならポーズが十分でないと考えてもう少し長めにしてみる。水温が低すぎるといってログを仕舞い込むようなことをせず、秋以降に魚の活性が徐々に下がっていくフィールドコンディションの変化に合わせてログのアプローチを合わせていけば貴重な一匹に繋がるだろう。
ASDRB1200(サスペンディング・ラトリン・ログ)
Size Cranking Depth Trolling Depth Hook
4 1/2 in | 1 | 0 – 6 Feet | 10 – 14 Ft | #6 |
ADR4 (エリート8ログ)
Model | Weight | Length | Cranking depth | Trolling Depth | Hooks |
Elite 8 | 1/2-oz. | 4.5-in. | 6-8-ft. | 8-11-ft. | #6 Treble |
ADR5 (パーフェクト10ログ)
Model | Length | Count | Cranking Depth | Trolling Depth | Hooks |
ADR5 | 5 1/2 in | 1 | 10-12 Feet | 12-15 Feet | # 4 |
ADRD5 (トップ20ログ)
Model | Size (in) | (cm) | Weight (oz) | (g) | Hook | Cranking Depth | Trolling |
ADRD5 | 5 1/2 | 13.9 | 5/8 | 17.7 | #4 | 12′ – 15′ | 20′ – 22′ |