アメリカン ルアーフィッシング入門!
「もっと釣るための10の心得!/ジェフ・サムセル」2016年9月号Vol.93
魚種やフィールドに関わらず、ディテールに気を配ることが結果的に自分の釣りを状況に合わせ的確にアジャストする上で、または、魚の状態を知る上での大いなる助けとなる。よく観察することと、実際目にするものをベースに釣を合わせていくことができれば魚はもっと釣れるようになる。以下に、釣果を伸ばすために必要な10の項目をあげる。
(1)【ルアーの後ろを見ろ】
魚がルアーを追いかけるだけで、バイトまでいかないのなら、今の釣り方はおそらく正解に近いと考えるべきだ。リトリーブ方法を少し変えたり、同じルアーでサイズやカラーを変えてみよう。
(2)【魚の後ろを見ろ】
たまに、釣った魚の後ろを追いかけてくる魚たちを見ることがあるはずだ。これは、そのエリアがよいエリアだと言うことを意味している。魚が餌を取り合っているのだ。同じスポットにキャストを繰り返し、より積極的なアプローチを心掛けよう。
(3)【ウォーター・カラー】
ウォーター・カラーは釣りのハウツー本にもでてくるが、魚の補食傾向や魚とカバーとの関係性など、他の多くの要素にも影響を与える。その日の水色の変化をよく観察するだけでなく、例えば、波がバンクを洗いバンク沿いに濁り水が拡散している状況で魚がカバーにタイトに付くというような魚のポジショニングなどに影響を及ぼす異なる水色の境界線が無いか見極めることも大切だ。
(4)【水温】
ウォーター・カラー同様、水温は大きな要素となる。もし、ボートフィッシングをするのなら、水温計を見ていれば一日を通して水温が変化することやエリアによって水温が異なることが分かるはずだ。水温は、魚の行動に大きな影響を及ぼし、特に真夏の高温期と最も水温が低下する厳寒期での水温差は影響が大きい。
(5)【天候】
天候の変化と魚の活性への影響を考え、釣りをアジャストしよう。さらに、風向きによる魚のポジショニングへの影響も考えるべきだ。
(6)【ベイトの存在】
ベイトを発見できることもあるが、実際は見過ごしていることも多い。もし、ベイトフィッシュや昆虫、カエルなど餌になりそうなものを見かけたら、そのサイズや形状、動きなども参考にしよう。
(7)【鳥】
ベイトとの関係性が高い鳥、例えばサギやカワセミにも注目しよう。特に、その様な鳥が、補食行動をしていれば見逃してはならない。
(8)【フックセット】
もし、釣った魚が全てルアーを丸のみしていれば、あなたが選んだルアー、そしてアプローチ方法が正しかったことを示している。逆に、ミスバイトや辛うじてのフッキングが続けば、プレゼンテーションをスローにするか、ほんの少しアプローチを変えるべきだ。
(9)【バイトが起こった状況】
魚がバイトしてくるのであれば、そのバイトがどのような状況で起こったのかできるだけ詳しく記録しておくとよい。ルアーをどの様に動かしていたのか、その時、バンクやボトムに何らかの変化があったのか、あるいは、もし、トローリング・フィッシングをやっていたなら、その時、方向転換をしていなかったか、など出来るだけ詳しくノートにリストアップしていこう。
(10)【同行者】
最終的には、余計なプライドは捨てることだ。もし、同行者が釣れて、自分が釣れないのであれば、同行者の釣りを参考にルアーやカラー、あるいはサイズやウエイトなどを変えてみよう。もし、同じタックル、同じリグで釣っていたのなら同行者の釣りをよく観察し、どんな些細な違いでも見つけ出そう。それでも、釣れないなら、同行者に聞いてみよう。