アメリカン ルアーフィッシング入門!
「タイダル・ウォーターゲームのヒント」2016年6月号 Vol.84
多くのアングラーがタイド(潮流が生じる)ウォーターでの釣りに苦手意識があるとトーナメントプロでプラドコのローカルプロであるTy スペードが指摘している。「アングラーの多くは、誤解をしていてタイドをきちんと読まなければ魚は釣れないと思い込んでいる。」彼のお気に入りのタイダル・フィールドの中にチャサッピーク湾があるが、実際のところ手におえないと考えているアングラーが多いけども、考え方とアプローチ次第で問題なく魚は釣れるのだ。「タイダル・エリアのバスは、リバーバスのようなものだ。彼らは2つの事柄と深く関わりながら生きている。スポーニングとカレントだ。」「彼らはリバーバスと同じように潮位の変化で生じるカレントによってポジションを変えている。ほとんどのバスがシャローでフィーディングすることも同じだ。よいカバーは様々だが、単純に今までやってきたカバーフィッシングをやれば成果は出るはずだ。タイダル・ウォーターでは潮位によってショアラインの水位が上げ、下げするが、そこにあるグラスベッド、レイダウン、ドック、杭などが見られれば、バスはそれらのカバーに付く傾向がある。マリーナには、多くのドックや杭があるので、それらがターゲットとなる。
クリスティー・クロー(540円) バンクロール・ジグ(830円)
「私は、Booyah(ブーヤー)のバンクロール・ジグにYUM(ヤム)のクリスティー・クロー(ブラック&ブルー)をセットし、フリッピングでのアプローチをする。いつもはフォール中にバイトが起こる。と言うのも、クリスティー・クローのまるで生きているかのようなアクションがポスト・スポーンバスの活性のスイッチを入れるからだ。ただ、もしボトム付近でバイトがあったなら、バンクロール・ジグのスタンダップ・ジグ性能を利用し、クリスティー・クローをボトムから立ち上がるようにアプローチしてやるとよい。Booyah(ブーヤー)のダブル・ウイローブレードのスピナーベイトをドックのコーナーに沿わせて平行にキャストするのもよく使うテクニックだ。つい最近釣った7ポンド・オーバー(3150g~)のバスもこのやり方だった。
パッド・クラッシャー(1130円) ボス・ポップ(1330円)
デビルズ・ホース(1070円)
Booyah(ブーヤー)のパッドクラッシャーやボスポップ、あるいはSMITHWICK(スミスウィック)のデビルズホースのようなトップウォーター・ルアーもよい選択肢の一つだ。スピナーベイトとパッドクラッシャーは、グラスやウッドカバー周りで有効だ。
スイミン・ジグ(630円)
また、彼はBooyah(ブーヤー)のスイミング・ジグにYUM(ヤム)のクリスティー・クローかパルス・スイムベイトをトレーラーとしてセットし使うアプローチもお勧めだと言っている。「私は、できるだけナチュラルなパターンが好きなので、チャートリュースにグリーン系統やイエローさらにはホワイトの組み合わせのパッドクラッシャーをよく使う。」スイミング・ジグの使い方の基本は動かし続けることだ。つまり、クランクベイトでもやるように、リトリーブ中にロッドチップにトウィッチを刻んだり、ポーズを入れたりするとよい。もし、タイダル・ウォーターを今まで避けてきたり、抵抗を感じていたなら、タイダル・ウォーターでも必ず成果がでる2つのことをスペードは勧めている。「一つは、先ず、タイダル・ウォーターだということを一旦忘れて、あなたが釣りたいと思う場所で釣ることだ。そして、その時必ずノートと鉛筆を用意しておくことが重要だ。」もしバスが釣れたなら、何処で釣れたかをノートに記録しておく。時間とタイドがどうだったか(潮位が上がっていたのか、下がっていたのか、強めのカレントが生じていたのか、弱めのカレントだったのか、あるいはほとんどカレントが見られなかったのか)も併せて記録しておく。その日の釣行が終わった時に、魚がどの場所でどのタイミングで釣れたかの傾向を知ることができるだろう。これを何回か繰り返せば、パターンが見えてきて、カレントに対するバスの反応をより深く理解することができるようになる。タイダル・ウォーターで最も特徴的なことは、カレントが止まる前後の1時間ぐらいに、バスの活性が最も高くなるということだ。」最後のアドバイスとして、マッディーウォーターは避けることだ。「ウォーター・カラーは色々変わるが、もし風が吹いて水がチョコレート・ミルク色に変わったら、そのエリアは捨て別のエリアに移動すべきだ。」