「ベイトフィッシュのスポーニング」2016年6月号 Vol.80
ポスト・スポーンバスにとって、夏のポジショニングに移動するの前の重要な食料補充源として、5月、6月頃に何千というベイトフィッシュの群れがボートドックやシーウォール(護岸提)、リップラップ、そしてグラスエッジなどに集まりスポーニングに入るシャッド・スポーンのタイミングを逃すことはない。適応能力に優れたバス、特に体力を回復する必要があるメスバスは、このシャッド・スポーンの狂ったようなベイトフィッシュの群れで腹を満たそうとターゲットにする。シャッド・スポーンの産卵行動は、典型的には早朝に行われ、空一面雲に覆われ太陽の光を遮っているようなローライトな天候以外は、9:00を過ぎることはあまりない。このシャッド・スポーンの騒がしい状況では、スピナーベイトやスイムジグ、さらにはバズベイトのようなファスト・ムービングなアプローチがハマる。効果的なアプローチの一つに、特にお勧めするのはNORMAN LURES(ノーマン)のマッドNのようなシャロー・ランニング・クランクベイトがある。過去に実績のあるエリアを素早くサーチし、リアクション・バイトを誘うために果敢にカバーに当てていくことを躊躇してはならない。ベイトフィッシュのスポーニングは、ショアラインのストラクチャー(地形変化)だけでなくオフショア(沖側)も同様にチェックすべきだ。ベイトフィッシュは、ハンプの上やリッジあるいはバンクから800mほど離れた沖のハードボトムに群れるため、バスはこれらの群れに付くことが多い。朝の内にバスがどのエリアのベイトに付いているかをチェックすべきである。ベイトフィッシュのライズ、バスのボイル、さらにはベイトフィッシュを狙っている鳥の存在などをよく観察するとよい。ショアラインに見られるベイトは、バスが追っている沖のスポーニング・ベイトと同じである場合が多い。
ノーマン マッドエヌ NMMDN 1290円